スカイツリーへ

終日、編集学校の集まり。
午前中は以前担当していた教室で先月亡くなられた方がいて、
故人を偲ぶために皆で家を訪問した。
午後は29期の集まり。結婚する2組を祝う。
夜は30期+35期の集まり。その後29期の方に戻る。
慌しくも有意義な一日だった。


午後の集まりは東京を散歩したいとのことでスカイツリーへ。
半蔵門線で押上へ。10年ぶりぐらいになるかな。
押上のお客さんのところに通っていた時期があった。
あの頃は庶民的な商店街があっただけだけど、ここまで変わるとは。
もちろんスカイツリーは初めて。
展望台が混む、全然入れないと聞いていてずっと尻込みしていた。


1階のカジュアルなダイナーでローストビーフ丼を食べる。
大ジョッキはスカイツリーの高さにちなんで「634ジョッキ」と名づけられている。
4階へ。屋外の広場に出る。
子供向けのステージでスカイツリーゆるキャラが踊っていた。
当日券を買うにはまず整理券をもらわなければいけないというのでテントに並ぶ。
13時半の時点で、14時半から15時までの間に当日券購入可能という整理券となる。
これでもかなり空いたんだろうな。
1時間ほど暇になって「ソラマチ」を見て回る。
下の階は三省堂ユニクロ、NHKのキャラクターショップなど
普通のショッピングセンターと変わらないんだけど
4階は手拭の店、食品サンプルの店、飴細工の店と
日本のお土産が集まっていて楽しい。


広場で大道芸を見た後でスカイツリーに戻る。
チケット購入の列に並ぶ。30分ほど待ったか。
組子、金箔、提灯、漆、簾、和紙、染小紋
日本の伝統工芸品で作られたツリーが並んでいる。


春夏秋冬4つのエレベーターのうち、冬に乗った。帰りも冬になった。
見上げると天井がガラス張りになっていて
白く塗られた鉄骨の中を急スピードで上昇してゆくのはなんだかSF的だった。
高さ350mの天望デッキを一周した後、高さ450mの天望回廊へ。
入るときに並んで待った分展望台はそれほど混まず、
写真を撮ろうとして窓辺に寄るのも難しくはなかった。
東西南北360度、視界の果てまで東京は建物が広がっている。
病でゴツゴツと硬くなった皮膚のようだった。


天望回廊で写真を撮ろうとして目の前に並んだ柵代わりのバーの間に鞄を挟んだら
スルッと下に落ちてしまった…
え? まさか地面まで!? と一瞬思うが、
足元のすぐ下のスペースにドサッといっただけだった。
でも、柵があるので身を乗り出して引っ張り上げるのは不可。
電車のホームから線路に落としたときのように館内係員の方に対応してもらった。
一人は網を持って救い上げ、一人はマジックハンドのついた棒で鞄をつかんだ。


下の階にエレベーターで下りると東京タワーのようにガラスの床があった。
やはり全般的に外国人の観光客が多いですね。西欧人もアジア人も。
自撮り棒があちこちに突き出す。
ふと思ったんだけど、自撮り棒ってどうやって撮影のボタンを押してるんだろ??
土産物売り場を少し覗くと、スカイツリーの形をした瓶に入ったワインが売られていた。
5角形の星をモチーフにしたキャラクターのグッズやお菓子と。


3階のフードコートで休んだ後に外に出て、歩いて吾妻橋を渡り、浅草寺へ。
水上バスの展望デッキがギュウギュウになっている。
桜関係のイベントもたいがい今日まで。
隅田川の岸辺もまた桜が残っているところがある。
今日は本当は推譲バスに乗って浜離宮まで行くつもりだったが、
予約してなかったので諦めた。
浅草寺仲見世もいつも通りの混雑。
このすぐ近くに新たな観光名所としてスカイツリーを作ったのは正しい判断だと思う。
新旧の日本が歩いてすぐのところにある。
仲見世の並ぶ通りの隙間からスカイツリーがニョキッと見えた。