千鳥格子#5

千鳥格子のライブが下北沢で。
例によってレコファンとDiskUnionでフランク・ザッパのCDを探し、
古着屋をいくつか回って春用に何かいいものはないかと物色する。
そういえば若い頃は月に1度は必ず
下北沢だの原宿だので古着屋回りをしていたものだが
3年ぐらい前から全然行かなくなった。行っても半年に1回。
年を取ったものだ。


今日のライブは「雑種天国」という企画(今回で20回目なのだそうだ)に出演という形。
この企画演奏の始まる前に必ず
ステージの上にインパクトある企画者(?)が出てきて出演バンドの紹介を行う。
この人ボーカルだったらそれなりに客呼べるんだろうな。


今回の千鳥格子は正直言ってそんなよくなかったと思う。
1曲目・2曲目はこれまで聴いたこと無かったので新曲だったのだろうか。
あんまりこなれてなくて、それが残りの曲にも影響を与えていたように感じられた。
でもそれも微妙な匙加減の問題であって。
初めて聴いた人ならば「おお」と思ったんじゃないだろうか。
1曲目はなんつうかジャングルを突き進むかのような得体のしれない雰囲気が漂っていて
新境地を開拓している。完成形を早く聞きたいものだ。


調子悪いんじゃないかなーと思いながら見ていたら案の定
男性2人はライブ終了後「具合悪い」「具合悪かった」と言っていた。
紅一点おりょうさんは1人大張り切りでステージ上を動き回っていた。
ほとんどの曲で「アアアアアアアアーーーーーーー、アー!!」と雄たけびを上げていた。
非常に新趣向。
会社での姿しか知らない人ならば口あんぐりと開けるに違いない。


ステージの脇では行灯がほのかな光を発していた。
「和風サイケデリック」を標榜しているバンドとしては適切な小道具だった。


千鳥格子は1発目のバンドで、2発目のバンドは「ピンチブロック」
3ピースで男女ボーカル。メロディのわかりやすいさわやか系。
こういうバンド星の数ほどいるんだろうなと思いつつも
ブルーハーツジュンスカ世代の僕としてはついつい「いいねえ」と見入ってしまう。
インディーズでCDを出したんで買ってくださいとのMCがあって、買ってもいいかなあと迷う。
結局買わず。後で調べてみたらこのアルバムタワーレコードの視聴機に入ったらしい。
そうなったら俄然欲しくなる。どうもその辺のバンドではなさそうだ。
個人的な趣味としてはベースの女の子が非常にいい。


その後千鳥格子の打ち上げに参加する。
知らない人ばかりのところに入るんで怖かったんだけど、なんとかなる。
話題が「無人島に持っていきたい一枚」であるとかロック談義になると話に加わりやすい。
ボーカル・ギターのナイトウ君とは今回初めて話した。
最初見たときは神経質っぽい感じがしたんだけど、
酒の席では皆と打ち解けようとする好青年だった。
ドラムのタニグチ君もそうであるが
その席にいた大半がなんらかの形で職業現・元SEってことがわかる。
千鳥格子はちっともそうは見えないが、SEバンドだった。


この前撮ったビデオを今度作る映画で使っていいですか?と聞いたところ
いいですよいいですよ、と快諾される。