4月1日

4月1日。
この日から小売店では消費税が総額表示となる。
営団地下鉄東京メトロに生まれ変わった。
駅名に番号がついたりするなど表示がところどころ刷新され、
車内放送まで新しくなっていた。


早いもので入社して今日で6年目になる。
この年になると「さあ、年度の初め。気持ちを新たにして・・・」
なんて殊勝な心構えはピクリとも沸き起こらず。
昨日も今日も、先月も今月も、特に何も変わらない。
あるのは「あー早いもんだなあ・・・」というとろーんとした感慨だけ。


それにしてももう6年目か。
入社時からずっと「辞める」「辞めたい」と繰り返しているのに、
行動力が伴わずズルズルダラダラと居座り続けている。
典型的な「辞める辞めるって言ってるやつが1番辞めないんだよねー」というパターン。
だらしないことこのうえない。


<辞めたくなる → 怖気付く → 持ち直す、安定期に入る → 辞めたくなる>
ずっとこの繰り返し。
昔ならそんな自分に対して「どうしてこうなんだ」と憤りの1つも感じたものだが、
もう最近はそんなこともなくなった。
会社員生活や人生というものに対して何の期待も無くなり、何もかもがどうでもよくなる。
「その時々で楽しければそれでいいや」という行動原理だけが残った。


仕事をがんばるとか、仕事のための勉強をがんばるとか、
そういうことで出生していく人は世の中に多いと思う。
僕はその辺り、ついていく気が無くなった。
最近よく僕が口にするフレーズであるが、「後はもう余生」だ。
読んでない小説や見てない映画や聞いたことのない音楽のためだけに生きていくことになるのだろう。
それだけがこの世界とのつながり。
だとしたらほどほどに働いて、余計なことには手を出さない。
半ば世捨て人のようにこれからは生きていく。


今日はせっかくエイプリルフールだと言うのに、つきたい嘘も今はなし。


入社したときに最初に配属されて以来これまで異動することは無かったのだが、
名前が変わったり1年に1度部長が変わったりしぶとく生き残って生きたのだが、
昨日をもって遂に消滅。
隣の部門に吸収されることになった。
これはこれでなんとなく感慨深い。