会社のクリスマスパーティー(6回目)


6年目ともなると何かとかなり中途半端な立場。
後輩たちも「お披露目」として妻子を連れてくるようになり、
僕のような根無し草は居場所がなくて肩身の狭い思いをする。
ずっと手持ち無沙汰なまま過ごすことになる。
ホテルの食事を腹に詰め込めるだけ詰め込んで水割りを飲むだけ。


今年のメインの出し物はなんと「テツandトモ
率直に言って「あーそんなのもいたなあ」「まだやってたのか」って気分。
予算の都合上落ち目の芸人しか呼べないんだろうなあ。
(来年はきっとギター持って「残念!」と斬る人が出るのだろうと誰もが予想する)
始まったとき一応ステージの前まで行って見てみたんだけど
はっきり言って目が死んでた。特に赤いジャージの方。
営業だから仕方なくやってますというのではなく、
人としてすっかり使い尽くされたかのような目の死に方。
見てて居たたまれなくなって早々に引き返した。
いろいろ持ちネタというか持ち歌があるようで、それを次々に披露していく。振りつきで。
そのことごとくがちっとも面白くない。
例の「なんでだろう」というやつはなかなか出てこない。
後半にちょっと出てきただけ。(ステージの上に子供を引っ張り上げて一緒にやったりする)
芸人としての生き残りをかけて新たなネタを、と必死なんだろうけど
これじゃもうだめだろう。
夕方6時ごろのフジのニュースの中で
「○○県に××な店があった」というレポートのコーナーがあって、
それに時々出てくる。そういう生き残り方なんだろうな。
開き直って「なんでだろう」ばっかりやってればまだよかったのに。
冬のソナタを2人で熱唱したり。しかもそれが何のオチもなく終わってしまう。意味わからん。
場内はステージ前にたくさんの人が集まって盛んに携帯やデジカメで写真を撮ってんだけど、
笑いの渦が一切巻き起こらない。
1つだけまだ笑える演目があってそれは笑点のオープニングの曲に合わせて
2人がコミカルな動きをとるというものなんだけど、
「これって夜とか2人きりで必死になって練習してんだろうな」と思った瞬間かなり気持ち的にひいた。
さも笑ってくださいと言わんばかりの表情を作ってみてはダメだしの繰り返し。
そういうのって、なんというか非常に寒い。
どの持ちネタもそういう練習ばかり必要そうなもので。
昔僕が高校時代にダウンタウンの「ガキの使いやあらへんで」を見ていた頃、
明らかになんの用意も無く人前に出てきてただ喋ってるだけなのに死ぬほど面白かった。
お笑いのジャンルって物もあるんだろうけど、そもそも格が全然違うなあってことを思わされた。
「なんでだろう」だけで30年食っていくだけの開き直った覚悟がほしい。
(そういえば猿岩石とかその手の芸人たちって今どこでどうしてんだろう?)
最近仕事が忙しくて疲れて眠くて性格が悪くなってるのではないです。
テツandトモ」のステージは誰がどう見てもつまらなかったのではないか。


そんなこんなで最後の抽選もちっとも当たらず。
ニューカレドニア7日間当たってたらなあ。
今年は「ヘルス&ビューティー」「オーディオ&ビジュアル」「レジャー&トラベル」
とカテゴリーが分かれていて、参加者は最初の受付時に抽選券をどれかの箱に入れる、
例えば「レジャー&トラベル」で当選者が出たらその当選者はさらにステージの上でクジを引いて
そのカテゴリーの中の5つの商品のどれかが当たるというシステム。
当たった当人や周りの人は「果たして何が当たるだろう?」とドキドキだろうけど
大多数のはずれた人からしてみれば「さっさと次いけ」って気分になるだろうから
どうしても進行が遅いように感じられてしまう。
来年はもっとシンプルな形式でやったほうがいいのではないかと僕は提案します。


オープニングのハンドベル演奏はバックのテープ演奏の音がうるさくて肝心な音が何も聞こえず。
途中出てきた女性手品師は観客の少なさにぶちきれていた。
例年とは違って食事が余りまくってしまうぐらいふんだんに出されていたことがよかったぐらいか。
そもそも社長が来てなかったんだよな。
どんな会社だ。