追い詰める夢

こんな夢をよく見る。去年ぐらいから月に1度は見る。
僕は博士課程に進むか、編入試験を受けて大学に入り直している。
気がつくと月日が過ぎ去っていて、
僕は授業を1つも出ることの無いまま遊び呆けている。
そんな状態で夢がスタートする。
唖然とする。
履修登録の届けも出していない。
従って取得できる単位はゼロとなることが決まっている。
どうしよう・・・と思うが、夢の中の僕は具体的な行動に出ることは無い。
大学に掛け合うとか、講義に出てみるとか。そんなことはしない。
ただ、これまで通りダラダラとした日々を過ごすだけである。
それまでそこにあった何かしらの流れのようなものに引き摺られ、
夢の中の時間が過ぎていく。


(しばらくするとまた別の夢の中に入り込んでいく。
 僕はそれまでと全然違う場所にいて、全然違う状況の中を生きる。
 複数の夢と夢の間は続いているように感じられるが、
 恐らく途切れ途切れになっていて途中には何もない暗闇が挟まっていて、
 それを僕が経験するとき、濃縮されて継ぎ目の無いものに見えるのだろう。
 だけどこれは別な話)


この「授業に出ていなくて履修登録してなくてこれからの半年なり1年を無駄にする夢」って
何を意味しているのだろう?
月に1度は見るってのは決して誇張ではなくて、
多ければ月に2回か3回は見ているかもしれない。
何かが気がかりで、何かを訴えかけたいはずなのであるが、
もう1人の自分(つまり、普段の起きているときの僕)はそれがなんなのかわからない。
心の中で何かがひっかかっているはずなのである。
なのにそれが何なのかわからない。
気持ち悪く思う
不快だ、というのではなくて得体が知れない、という意味で。


僕は何か大事なことをするべきはずなのにそれを忘れてしまっている。
普通に解釈するとそういうことになる。
でもその大事なこと、大切なことっていったいなんなのだろう?
思い当たるフシが無い。
具体的なものではなくて、抽象的なものなのだろうか?
しかも今ここで為すべきという短期間のものではなくて、
もっと長い期間に関わるものだったりしないだろうか?
現実の世界でも僕はある日ふと、
取り返しのつかないことになってしまっていたことに気付かされて呆然としてしまう。


そう考えるとそれがなんなのか分かる気がする。
そのことに向けていろんな余計な物事を切り捨て始めているように
自分では思っていてもまだまだ足りないということだ。
土日に細々と小説を書いているだけでは追いつかない、辿り着かない。
持てるだけの全てをそこに注がなくてはならないのではないか?
今はそういう時期なのではないか?


・・・全然違ったりして。