僕の音楽遍歴 その12(その後)

書いていくとキリがないのでこの辺で終了。
今に至るまで数限りない音楽を聴く。
部屋の中はCDだらけで足の踏み場も無い。


最後に、上京後あれこれライブを見るようになったのでそのときの思い出を書いておきたい。


先日も書いた U2 が最初だろうか。
次に見に行ったのはたぶんシンディ・ローパーだったと思う。
なんと2年連続で見に行った。どちらも寮時代の親友クラハシと。
クラハシは特にシンディ・ローパーに詳しいってわけでもないんだけど、
僕が見に行くと言ったらついて来てくれた。いいやつだ。
最初の年はベストアルバムの世界ツアーで、代表的な曲ばかり出てくる。
なのに僕が聞きたかった2大名曲「Hole In My Heart」(確かサッポロビールのCMに使われた)
「The Goonies 'R' Good Enough」(「グーニーズ」のテーマ曲)が歌われることはなかった。
あれは残念だったなあ。
「Girls Just Want To Have Fun 」「Time After Time 」「I Drove All Night 」
といった世間一般的な代表曲はもちろんセットリストにあったけど。
次の年は新作「Sisters of Avalon」のツアー。
驚いたことにシンディ・ローパーの登場の仕方というか演出が前の年と全く一緒。
ステージに置かれた小さなプールに張られた白いシーツのような幕を突き破って登場した。
前の年で好評だったから?いや、はっきり言って手抜きだろう。
日本の観客をなめとんのか!!と思った。
(この話何回か書いたな)


学生時代で行ったので今思い出せるのは
Sonic Youth , Yo La Tengo , Smashing Pumpkins , The Jon Spencer Exlosion,
Boredoms, Art Lindsay, The Lounge Lizards, The Sandals などなど。
Sonic Youth ともう1つなんだったかの前座が OOIOO で、
さらに Boredoms でも見たので、OOIOO そのもののライブには行ったこと無いのに
当時3回ぐらい見たことになる。


Sonic Youth は「Wahing Machine」のツアーで来日して
今は無き新宿の Liquid Room で行われたんだけど、
開演前に歌舞伎町を歩いていたらドラムのスティーヴ・シェリーにばったり出くわし、
サインをもらった。(このことも何回か書いてるな。。。)
そう言えばつい先日、amazon の中古で「Silver Rockets Kool Things」をようやく購入。
プレミアがついて \15,000 ととんでもない値段になっていた。
バンドヒストリー物のDVDなんだけど、出演者の問題でメーカー側自主回収。
チャールズ・マンソンだろうか。(出てたような覚えが)
「好きなバンドはなんですか?」と人から聞かれたとき、
ある程度詳しそうな人相手だったら Sonic Youth と答えることが僕は多い。
何よりも好きってほどではないんだけど、Gang Of Four や Tuxedomoon と答えるよりは通じやすい。
個々の曲やアルバムももちろんいいんだけど、
バンドとしての雰囲気や精神性、その辿ってきた歴史が素晴らしいんですよね。
ニューヨーク、広い意味でのアメリカのアンダーグラウンド文化の良質なエッセンスを保ち続けたまま、
後続に多大なる影響を与えつつ、70年代末から今に至るまでコンスタントに活動を続ける。
創作意欲は衰えることなく、曲や演奏のテンションが下がることも無く、
メジャーでアルバムを製作する一方で自主レーベルでは実験的な作品も並行して発表。
ロックミュージックの裏の歴史の中で、最も大きなページを割かれるべきバンドだと僕は思う。
高2の冬にメジャーデビュー作「Goo」を買ったのがリアルタイムでの聞き始めとなる。
1曲目「Dirty Boots」は死ぬほどかっこよかった。
(↑こういう何のひねりも無い表現をそのまま使いたくなる)
これまで何回か話題にした「BE BOP」のサンロードの方の店に学校帰りに立ち寄ったらかかっていた。
Sonic Youth の「Goo」というアルバムが評判になっているというので買いにいったら
やたら切れ味のいい暴力的な曲がかかっていて、「何ですかこれは?」と聞いたら
まさしく自分が今レジに持ち込んだCDの1曲目だった。
上京して2年目か3年目ぐらいのときに池袋の HMV で見つけて、
そのときお金がなくて次来たときに買おうと思っていたら無くなってしまった、
幻のライブアルバム「Walls Have Ears」を見つけるまでは
僕のロック収集癖は終わることは無いのだと思う。
1st は去年新宿の Disk Union で見つけることができたんだけどな。。。


The Jon Spencer Exlosion の前座はギターウルフ。よかったです。
途中で素人をステージに上げてギターを弾かせるというコーナーがあったんだけど、
引っ張り上げられたのは僕の見間違いでなければズボンズのドン・マツオだった。
(後日なんかの雑誌のインタビューで着ていたカラフルな服が一緒だったので間違いない)
ジョンは登場するなりジーパンのポケットから歯ブラシを取り出す。
音楽に合わせて歯磨きを始め、缶ビールをゴキュゴキュゴキュと飲み干すと観客にブハーッと。
喜んでそのシャワーを浴びる観客たち。ほぼ最前列にいたので僕もその飛沫がかかった。
(あ、この話も前に書いてるわ)
ジョンはステージの上で転げ回りながらテルミンを弾いた。
そしてアンコールの前に観客に向かって投げた花束を僕がキャッチした。
大事にして家に持って帰ったけどすぐ枯れた。1年後に捨てた。


Yo La Tengo はベストライブの1つだな。3人だけの編成で行われたライブ。渋谷のクアトロで。
学生時代後半というかあれは大学院1年だったか。
まだ働いていた頃のサイノウさんと見に行った。
名盤「Electr O Pura」から「Tom Cortney」「Blue Line Swinger」が演奏された。
もっと前の時代の曲、「Speeding Motorcycle」(確か The Patels のカヴァー?)も
観客に「なんか聞きたい曲ある?」との呼びかけに応じて演奏された。
ライブが終わって感動した僕はギターのアイラ・カプランに握手を求めに行った。
クアトロの外に出た後、サイノウさんが「うまいラーメン屋」があるという話で
ガード下近くのとんこつラーメン屋に行った。とてもうまいラーメンだった。
その後あのラーメンが食べたくなって近くと思われる場所を何度も歩いたのだが見つからない。
この頃は、というか今もそうだけど、アメリカのこういうのばかり聞いてたなあ。
The Flaming Lips, Built To Spill, Buffalo Tom ...
何の変哲も無いアメリカのギターロックってことならば
BoDeans 「Joe Dirt Car」という2枚組のライブアルバムが好きだった。

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なんだかこの頃の音楽の話をしだすとどこまで行っても終わらない。
いったん打ち止めにします。


書いてみてわかったけどどれもこれも前にも書いたことのある話ばかりだ。
働き出してからはフジロックに毎年行ったりとかいう出来事もあるけど、
それも毎回書いてるわけだし。


うーん。同じように小説や映画の遍歴も書くべきか。