仕事で初めて六本木ヒルズに行った

先々週、仕事で初めて六本木ヒルズに行った。
美術館や映画館ではなくて、森タワーとかいうオフィスビルの中。
IT関係の企業に一応勤めているものとして
1度は足を踏み入れとかなあかんなとかねがね思っていたが、ようやくその機会が来た。


エレベーターが奇数階行きと偶数階行きに分かれていて、いきなり驚く。
僕にはこれだと何がどうなるのかよくわからないが、恐らく
頭のいい人が「このようにすると人間工学的に効率がよい」と主張したのだろう。


外資系のコーヒーショップがあってその向かいにゲート。警備員が立っている。
中で働いている人は入館証を首からぶら下げていて、ゲートにかざして入っていく。
根が田舎者の僕は「はー、いいなあ」と思ってしまう。
そりゃ、まあ、自分の会社だろうとお客さんの会社だろうと
最近は常に僕も入館証を首からぶら下げているが、
六本木ヒルズの入館証ともなるとなんか格が違う(ように思える)。
IT業界の中でもエリートとされる人たちのようで。
ビルの案内の掲示には普通に「ライブドア」とか並んでいる。
村上ファンド楽天もここにいるのか。


エレベーターに乗って打ち合わせの場所へと向かう。
日本人なら知る人も多い有名な会社。
広々とした窓は展望台のようで、その向こうには港区界隈が見える。
東京タワー、さらにその向こうにかすかにお台場の観覧車。
すぐ真下では朝日テレビの屋外スタジオで番組の収録が行われていた。


東京でIT関係の仕事をしていると、いつかはここまでのし上がるのか。
才能があったり、努力したり、運がよければ。
あるいは、そういう企業に入るか。
ヒルヒルズと言われるのはここ何年間だけの現象なのだろうけど)


僕には、そういうことってないんだろうな、と思う。
徐々についていけなくなってきて、
このままSEを続けているとは到底思えないし。
自分には似合わない場所ってのは直感的にすぐわかるもんである。


それにしてもここは眺めがよくて、
いつまでもここにいたい、眺めのいい場所にずっといたい、
高い場所からこの世界を眺めていたい、そんなふうに思った。
足元に東京が広がる場所ってのが基本的に大好きである。