東京カレー屋巡り その8

11月8日(火) 神保町 「ボンディ」
チーズカレー \1350 ★★★☆☆


ボンディについては賛否両論あるので、
試しに本店ではなくて神田小川町の店に行ってみた。
(両者はそんなに距離的に離れてない)


心なしか本店の方がうまいような気がした。
本店で食べたときは「なかなかうまいね」と思ったんだけど、
こっちはなんつうかコピーというか。


本店で食べたときどうだったか覚えてないけど、
チーズがですね、運ばれてきたときはとろっとしてるのが
ご飯にかけると生温かいまま固まってしまう。べたーっと。
これはいかがなものか。
それに前は中辛だったので今回辛口にしてみたら
なーんかルーと辛さがマッチしていない。
上っ面だけ辛い。
欧風カレーの甘ったるさの方が後に残る。


などなど、2回目ともなると厳しくあれこれ気になりだした。
それなりにうまいことはうまいけど。


あと、この値段はやはり高い。かなり高い。
ジャガイモが他のカレー屋と違って1個じゃなく
2個ついてくるけど、じゃがいもなしで割引とならんか。
「実はジャガイモ1個250円じゃないの?」
なんて一緒に食べた会社の先輩が言ってた。


有名店はどこもかしこもレトルトになる時代。
もしこの味がそのままレトルトのカレーになって、
それが300円台で売られたりしたら怒るぞ。

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11月10日(木) 神保町 「さぼうる2」
ビーフカレー \650 ★★★★☆


うまいかどうか、どれだけうまいかとうのとは別に
あれこれ食べた中で
神保町で一番好きなカレーって実はここのかもしれない。
インド風でもなく欧風でもなく、いたって普通の家庭のカレーが出てくる。
しかも、神保町では珍しくジャガイモが入っている。
半年に1回ぐらい思い出して、ふらっと神保町に行きたくなるようなカレー。
ピリッと辛くて普通でも大盛り。学生向き。


古びた喫茶店で、どっちかと言えば
山盛りのナポリタンが有名。
まだナポリタンは食べたことない。
行くとどうしてもカレーを食べたくなるから。
「今日はナポリタン」と思って入ったはずなのに、
「やっぱカレ〜♪」と心変わり。
(それにしても「〜」「♪」を使うと文体の印象ががらっと変わるね)


落ち着いて長居できるかどうかは別として、とても雰囲気のいい店。
隣にある本店「さぼうる」には入ったことないんだけど
こっちの方がより「喫茶店」らしいんだろうな。
「2」の方は一応食事の店ってことになっている。

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11月12日(土) 白金高輪 「SUNLINE」
英国風カレー \1500 ★★★★★


・激辛なのに水が出てこない
・食べ終わった後、医食同源系の効果により、
 しばらくの間水を飲まないよう注意される


などなどで有名なカレー屋。


肉・野菜、様々な具材を煮込んだシチューを
丹念に裏ごししているため、具と呼べるものは皆無。
サラサラの透き通った(ように感じられる)ルーとライスのみ。


「激辛」らしいので覚悟して行ったのだが、
あちこち食べ歩いている身としてはそれほどでもない。
「辛くて味が分からなくなる」寸前で踏みとどまっていて
しっかり味も辛さも味わえる。
邪念のない、余計なものが何もない、純度の高い辛さ。


食べ終わったあと、抹茶のアイスが出てくるのも嬉しい。
しっかりした食べ応えの、辛いカレーの後のアイスってほんとおいしい。


「ライスとカレーはいきなり混ぜないように」
「食べ終わった後は体が温まっているから水を飲まないように」
などなど、有名な注意事項は一通り聞かされた。
最後に、こんなアドバイス
「ご飯の量が少ないから2時間後には
 おなかが減るんじゃないかと思いますよ」


ああ、1500円も払って2時間後には腹が減るのか。
僕らはご飯を食べに行ったのではなくて
あくまでカレーを食べに行ったのだ。
邪念のないカレーと向かい合うときは、
こちらもまた邪念を振り払うべし。

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大学の先輩たちが集まって、恒例の「カレーの会」として訪れる。
サイノウさんの、諸先輩方への結婚の報告ってのも何気に兼ねて企画した。
目黒に出てその後飲んだ。

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11月16日(水) 神保町 「マンダラ」 ★★★★☆


「CHICKEN LAZIZE チキンラジゼ」
チキン、キャベツ、マッシュルーム入りカレー


SAG PANIR サグパニ―ル」
ホウレン草とインドのカッテージチーズのカレー


インド料理とは言ってもマイルド系でとても食べやすい。
2つともクリーミーなカレー。女性の食べやすい、というタイプ。
サモサはもちろん、タンドールの窯で焼いたイカやサケも食べた。
マンゴーのチャツネというのがあったのでそれも食べてみた。
(サモサにかけるソースが不気味なぐらいに鮮やかな緑色だったのが気になった。。)


一緒に行った会社の後輩の子は
隣のビルのインド料理屋「ガロンダ」に
味はおろか皿まで似てると言ってたが・・・。
都内のインド料理屋に卸してる専門の食器屋なんてのがあったりするのか。

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なお、この日は3食カレーの日
(別に狙ってたわけではないけど)


朝、カレーパン。(← 基本)


昼、淡路町まで歩いていって2回目の「トプカ」
ポークカレーを食べてみる。
この前行った「SUNLINE」より辛かった。
これもインドカレーってことになるんだけど、サラサラスープ系。
辛くてスパイシーなのに
そこでごまかそうとせず、きちんとした「味」がある。
やっぱうまいよ、ここは。


スパイシー過ぎて夕方までずっと、おなかの中が温かかった。。


「トプカ」ってどこの国の言葉だろうと気になって調べてたら、
「トップ・オブ・カレー」の略だということがわかった。
すごいネーミング。

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11月17日(木) 神保町 「メナムのほとり」 ★★★☆☆


水曜に行った「マンダラ」では
向かいにあるタイ料理屋「メナムのほとり」のカレーと
ここのカレーとをセットにしたレトルトが店内で売られていた。
どうも「マンダラ」と経営者は同じらしい。


気になったので早速その次の日に
「メナムのほとり」でランチを食べた。
グリーンカレートムヤムクン、甘い春巻きなどのセット。
エスニックな店ってもんは女性の人気が強く、
すぐにも店がいっぱいになって外に並んでた。


イカレーはものすごくうまいもの以外は
うまいもまずいも味がわかりにくい。
よほどのことがない限り、うまいと思ってしまう・・・。


「がっつり本気のタイカレーが食いたい」


「メナムのほとり」の可も無く不可も無い
とりたててカレーというものに対して思い入れの無い
OL向けのランチを食べて、
そう思った。