悪夢

なんだか嫌な夢を見た。悪夢。


青森に帰省すると、家の雰囲気が暗い。
どうしたのかと母に聞くと道路の反対側の土地を某宗教団体が買占めに走り、
買われた土地はどんどん更地になっていってるのだという。
外に出て見てみる。確かに以前あった家が3軒ほどなくなってぽっかりと穴が開いたかのよう。
が、通り全部更地になっているという事態にはまだ至っていない。
でもこれから先そうなるのは目に見えている。


今のところその宗教団体は土地を買い占めている、というだけであって
何も建てようとはせず、信者が現われることもない。
なのでどこかに何かを訴えようにも分が悪い。
当面、事態を見守るだけ。


その宗教団体はオウムのような過激派ではなく、
仏教を母体とし、西日本では根強い信者を持つかなり大きな勢力だった。
ラクタを寄せ集めて化学プラントを立てたり
傍目から見たら奇怪としか思われない修行をするわけではない。
目の前に何かが建ったところで信者が集まってきて
肌合いの異なる人たちばかりが通りを歩いて空気が変わることぐらいだろう。
だけどそれは、住人にとっては大きな変化だ。

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ここから先、道路に面した居間を封鎖して、他の部屋にどうこうという
夢特有のぐにゃりとした展開を迎え、
なぜかその後あれよあれよという間に津軽半島が水没してしまった。
その話はどうでもいい。


こういうおかしな夢なら、毎晩のように見る。

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夢の話に戻る。起きてから考えたこと。


たとえ今は更地でしかないとは言え、
我々は無言の圧力を感じながら生活するわけである。
心地いいわけがない。
結果としていつの日か出て行かなくてはならなくなる。
建物が建ちだしたりなんかしたら特に。
具体的な嫌がらせ行為に向こうが出たわけではなく、
こちらが一方的に不快感を感じただけであっても。
負けは負けだ。


出て行くって言っても誰かが補償をしてくれるわけではない。
どこか他の土地に家を建て直すってことは
おいそれとできることではない。
しかも60近い母親が1人きりで暮らす。
となるとアパートか、老人ホームの類か。
ここのところに考えが至ったとき、別の種類の悪夢が見えた。

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まあ、とにかく。
このテーマ、もう少し寝かせて
あれこれ展開させたら短編に仕上がりそうだ。