小諸蕎麦、全部乗せ

小諸蕎麦「全部乗せ」
頼めば作ってくれそうなんだけど、さすがにこれはきつい。


きつね、たぬき、わかめ、生卵、唐揚、かき揚、海老天、イカ天
季節もののかき揚ないしは天ぷら、ここまではいい。
さらに、カレー、おろし、とろろ。
ここまで来ると食べ物じゃない・・・
さすがの僕も食べられない。
つうか器に入りきらんよ。
「きつね、たぬき、わかめ、生卵、唐揚、かき揚、海老天、イカ天
これぐらいだったらまだ食えるかな。
でもこれ、ごってりしてて考えただけで具合悪くなってくる。
神保町「まんてん」の全部乗せよりもしつこい。


そんなわけで。
神保町で常駐し始めてから、昼も夜も外食。
誰か他の人が一緒のときは「いもや」の天ぷらか天丼、
「さぼうる2」でナポリタンかビーフカレー、「味噌や」で味噌ラーメン+コーンバター。
1人のときはたいがいさらっと小諸蕎麦。
入社して何年かオフィスが日本橋茅場町にあった頃はよく通ってた。
竹芝に移ってからは周りになくなったので行かなくなった。というか昼も夜も社食。
うまいかどうかで言ったら、小諸蕎麦、ま、悪くはないと思う。
安いし。当たり障りなく、毎日食べられる味。
神保町はカツ丼のうまい店ってものが実はなくて
値段と味の比較をしたときに一番まともなのは
小諸蕎麦なのではないかと思う。
まあ立ち食い蕎麦のカツ丼ならば「天久利」のほうがうまいですが。


立ち食い蕎麦ではかき揚げうどんに卵付きを
好物と言っていいぐらいによく食べてたんだけど、
さすがに最近健康のことを考え始めて、
卵をトッピングするのはやめてその代わりにわかめを乗せるようにした。
かき揚じゃなくてたぬき。ないしはイカ天
汁も全部飲まない。


↑ここだけ抜き出すと多少まともっぽいんだけど、
朝はヨーグルトだけ。
昼は日替わりであちこち出掛けて、ランチ大盛り。
夜は小諸蕎麦。
こういうメニューを毎日繰り返しているかと思うとげんなりする。
というかぞっとする。体に悪いよな。
今こうしている間にも野菜が食べたくなってきた。


仕事の場ではおとなしく淡々と過ごしているが、
昼飯時になると急に張り切りだす。
多いときには7・8人になるグループの中でどこに行って何を食うかその日のテーマを決め、
食ってる間も与太話をしゃべり続け。
午後の仕事が始まるとまたしょぼーんとする。
神保町にいる間に僕は
「昼メシ番長」→「昼メシ統括」→「昼メシ大臣」とどんどん階級が上がっていった。


その神保町も3月いっぱいかな。恐らく。
まだまだ食べてないところもあるので、今のうちに行っとかないと。
残り1ヶ月、なかなか気を抜けない。


なお、昼に1人でメシを食うときには
最近どうしても「まんてん」に行ってしまう。
足がフラフラと向かってしまう。
何がうまいわけでもないのになー。
麻薬が入ってるとしか思えない。

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「全部乗せ」ってのがどうにもこうにも大好きで、
初めて入るラーメン屋で「全部乗せ」ってのがあったら必ず頼んでしまう。
とんこつ系の店だけじゃなくて、最近は味噌系の店でもありますよね。
1000円ぐらいなのにとても贅沢してる気分になって、いい。


最初に僕が出会った「全部乗せ」は池袋の「光麺」
学生時代のことだ。
以来池袋に行くことがあったら今でも時々「光麺」で食べてる。
おいしいラーメン屋は他にありそうなんだけど、
いくつか回ってみたけど、結局「光麺」に落ち着く。
(ここのことはこれまでの日記で何度もよく書いている)


冷静に考えるとそうそううまいわけでもないんだけどな。
最近の「研究してる」ラーメン屋の代表格みたいなもので、
あれこれ試行錯誤した結果をおしゃれにまとめてるようなラーメン。
はっきり行って味は薄っぺらい。深みがない。
いや、味は極めて重層的。
だけどそれぞれの層がハーモニーを織り成してないというのがより正確な表現か。
麺とスープと具のあれこれと器と店の内装と店員の接客が単に足し算になってるだけ。
本当においしい店はどこかに掛け算が生じてる。
どうってことのない内装でシンプルなラーメンなのに
そこにしかないブレイクスルーが生まれていたりする。
「光麺」は良くも悪くも秀才型で、コツコツと点数を積み上げていくタイプ。
そこに食としての感動はない。


でも感動を求めてるのではなくて
ただ単純に手軽にうまいものを食べたいとき、「光麺」のスタンスはありがたい。