「ディパーテッド」

昨日、お台場のシネマ・メディアージュで「ディパーテッド」を見た。
ほんとは「ドリーム・ガールズ」を見たかったんだけど、時間が合わなくて。


本年度アカデミー賞を受賞。驚いた。
僕は絶対「バベル」だと思っていた。
予告編を見たけど、あんなに面白そうな映画ちょっと他にはなさそうじゃないですか。
監督がメキシコ人だからかなあ。カンヌで評価されて嫌われたのかなあ。


そんなわけで僕はあんまり「ディパーテッド」には興味がなかった。
マーティン・スコセッシの最新作であるとはいえ。
主演がディカプリオってのも僕的には萎えるし。
香港映画「インファナル・アフェア」3部作のリメイクで、
それを1作にまとめているってのもストーリーが薄味になってそうだし。


が、見てみたら以外と面白かった。思わぬ拾い物。
2時間半の長さが気にならなかった。
起承転結がはっきりしていて、見せ場がちゃんとあって、
登場人物の心理描写がしっかりしていて。
よくできた娯楽作品として申し分ない。
それにディカプリオがよかったんだよな。いい演技してた。見直した。
タイタニック」で大スターとなったとき、
「この顔のどこが一体いいんだ?」と悪態をついてそれっきりだったのを、
ようやく撤回する気持ちになれた。
今回マット・デイモンの演技よりも数倍よかったよ。


でももっともいい演技してたのはマーク・ウォールバーグかなあ。
僕がこの人好きだってのもあるけど。
あれすごいよ。実在の刑事にしか見えない。
アカデミー賞助演男優賞にもノミネートされた。受賞に至らなかったのが残念。
今回は「リトル・ミス・サンシャイン」のアラン・アーキンとなったが、
僕としては断然マーク・ウォールバーグの方が存在感あったと思う。
アメリカ人俳優たちにアラン・アーキンへの憧れがあったから、ってはあると思う)
上司役のマーティン・シーンもよかったねえ。


役者のアンサンブルとしてはえらく冴えてて、充実してた。
だけどスコセッシの作品としてはなんとなく物足りないというか、毒気がないような。
思うのは、リメイク元の「インファナル・アフェア」の方が断然面白いんだろうなあってこと。
映画ファンでありながら、僕公開当初から話題だった
インファナル・アフェア」って見てないんですよね・・・
香港映画自体全然見てないし。
あー3本まとめて見たくなってきた。
ついでに、「ゴッドファーザー」も3本まとめて見たくなった。

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今年のアカデミー賞のうち、
「バベル」「クィーン」「ラストキング・オブ・スコットランド」は面白そうだね。