小ネタ帳より

小ネタ帳からいくつか。とりとめもなく。

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最近、地下鉄の駅にて「ホームドア」が導入されている。
ホームに開閉式の柵を作って乗り降りのタイミングのみ開くようにして、
車両が入ってないときにホームに転落するのを防ぐためのもの。
丸の内線だと荻窪から始まって毎月1駅ずつこのホームドアが導入されている。
今、銀座駅に設置してるところかな。


このホームドア、地下鉄よりもJRに導入すればいいのに、と思う。
中央線とか山手線とか京浜東北線とか。
人身事故の防止になるだろうし、
金曜の終電近くにありがちな「酔っ払いが線路に転落して列車が遅れてます」
みたいなのも防げる。
人身事故の多い中央線は絶対あったほうがいいと思う。
10年以上暮らしている東京という町に対して僕が最も真剣に考える提言が、これ。


なんでだかわかんないけど、地下鉄の方がこういう事故は少ない、出会わないと思う。
地下を走っているというのが深層心理になんか影響与えてんのかな。
地上だと「飛び降りる」ってのが、地下だと「既に地面の下だよ」ってのが。

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先日の江戸川花火大会にて☆型の花火ってのが打ち上げられていた。
「すげー」と唸った。


ふと思うに、花火職人ってのはこういう実験的な花火を作るとき、
試しに打ち上げてみるってことをしないのだろうか?
設計書っぽい図面を書いてその通りに火薬の調合をして尺八玉の中に詰めたらそれで終わり、
後は打ち上げてみないとわからない、のだろうか?


つまり要するに、花火職人の仕事場のすぐ裏に住んでたりすると
そういう試作品の打ち上げをしょっちゅう見られるのではないか?
あるいはそんなフランクな打ち上げはさすがにないとしても
どっか人里離れた浜辺に試作品の打ち上げ専用のスペースがあって
夜な夜な全国の花火職人たちが集まって打ち上げをやってるのではないか・・・


あと、理系の大学だったら花火研究か行ってのがあってもよさそうだけど
そういう話を聞かないのは爆発物の取り扱いに関する規制が厳しいからか。
「大学生花火選手権」みたいなコンテストがあったら盛り上がりそうだ。

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「ラジオスターの悲劇」という曲を最近夜、よく聞いている。
この曲を聞いてから眠りにつく。
キュートな女性ヴォーカルが「Video Killed The Raio Star」って歌うやつです。
80年代を代表するピコピコ系テクノポップ
ちょっとでも洋楽をかじったことのある人なら、誰でも1度は耳にしているはず。


高校時代に初めて聞いたのだろうか。洋楽ヒット曲全集みたいなやつで。
そのときにはこの曲のなにがいいのかちっともわからなかった。
ただポップなだけの曲じゃん、みたいな。
ものすごくキャッチーで1度聞いたら忘れられないけど、
それ以上の何かってのはちっとも感じ取れなかった。


最近ふとしたきっかけできちんと聞き直す機会があって、いろんなことを発見した。
そしてこの曲がたまらなく好きになった。


暗いんですよね。暗いというか、虚無的。
歌ってるテーマも一言で言うと「絶望」だと思う。「喪失」とその果てに生まれる「諦念」
何の悩みもなさそうに「アーン」とか「アアーン」とか歌ってるキュートな女性ヴォーカルと
ロボットのような囁き声の男性ヴォーカルの掛け合いで曲は進んで行って、
最後にロボットがこんなことを歌う。
「In my mind and in my car, we can't rewind we've gone to far」
それが僕たちのココロの中のことであろうと、あるいは車の中にいるのであろうと。
遠くまで行きすぎちゃった僕らは、もう2度と元に戻ることができない。
このフレーズを聞くたびに僕の胸はキュンとなる。
なんだか、ものすごく寂しい。


一見カラフルで華やかな曲なのに
そこはかとない寂しさや悲しさが潜んでいるという曲ってとてもいいと思う。
悲しさだけの曲や寂しさだけの曲よりも
こういう曲の方が、人生というものをより正確に表しているように感じられる。

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かのサミュエル・ベケット
バットホール・サーファーズを聞いたことがあると
ソニック・ユースの「DaydreamNation」の
DeluxeEditionの解説に書かれていた。


のを、先日読んだ。


ありえねえよ!!