朝まで飲んでた

昨日の夜は貰いもののビールがあったので家で飲むことにした。
風呂掃除をして風呂を沸かして入って、買ってきた焼き鳥を温めて、ビールを飲む。
たまっていた新聞をまとめて読む。昼に買ったばかりの CD を聞く。
そんなふうにして過ごす、小さな幸福のひと時。


9時過ぎだったか、携帯が着信ありに気付く。
見てみると珍しく映画サークルの後輩から。掛け直すと先輩が出た。
「おう、オマエ、今どこで何しとる?」
家で1人で飲んでると言うと、
「だったらオレラ新宿で飲んでるから来いや」と言われ。
サークルの連中とこの前飲んだのは夏か、
結構たってるなあと思いながら服を着て外に出る。


歌舞伎町まで行って、迎えに来てもらう。優雅なことに鰻屋で飲んでいた。
夕方6時からえんえん飲んでたらしい。閉店近くの0時過ぎまでいた。
文学談義、映画談義。
「ノー・カントリー」の是非をこれまでのコーエン兄弟の文脈から
あーでもないこーでもないと。
あるいは、スピルバーグの最高作品は「シンドラーのリスト」なのか
それとも「プライベート・ライアン」なのか。はたまた「宇宙戦争」なのか。
こういう話を素でいつまでも議論できるメンツってなかなかいない。


もう1人、サークルの同期が合流する。
その日の昼、たまたま電話で話してて「今度飲もうぜ」って言ってたこともあり。6人。
案の定終電を逃し、朝まで。
朝まで飲める静かなバーを探そう、となって歩く。
だったら3丁目かな、と歌舞伎町から歩いていく。


途中、「アントニオ猪木酒場」ってのを見つけ、入ってみる。
http://www.g-com.jp/inokifoodsbusiness/
オープンしたばかり。各界著名人からの花輪が飾られているが、
客はあんまり入っていなかった。まあ終電後だからしょうがないか。
客が入るとゴングを鳴らす。
広い店内の真ん中にはロープが張られていて、中がバーカウンター。
大きなモニターでプロレスの中継が流されていた。
騒々しかったので今の気分に合わんと退散する。
今、サイトを見たらメニューにこんなのがあった。
「アントン風ビフテキ 元気があれば何でもできるソース付き(ニンニクソース)」
「まるごとチキンの「なんだ!このヤロー」焼き」
猪木を愛してやまない人向けの店。
なのに、チラッと見た限りではカップルが多かったように思う。


始発まで静かに飲めるバーってのは
酒を飲めない・飲まない人からしたら
新宿だったらいくらでもあるでしょ?と思うかもしれないが、実はそんなことはなく。
チェーン店の居酒屋なら確かに開いてる。それ以外となると案外難しい。
多くの店は終電までに閉まってしまう。
やってても2時までという店が多い。
5時までやってる小さな店は、いざ探そうとするとなかなか見つからない。
結局いつもの「どん底」へ?
http://www.donzoko.co.jp/
マドリードにも支店があるという老舗の居酒屋。でもここも2時まで。


その2軒隣の店へ。名前は思い出せない。
2階に上がる。こじんまりとした隠れ家のような店。
カウンターの中の棚にびっしりと CD が並べられていた。
入ったときは Bonnie Tyler が掛かっていた。
「Have You Ever Seen the Rain?」のワイルドなカバー、
そして一世一代の名曲「Total Eclipse of the Heart」へと。いいなあと思う。
いつの間にか眠ってしまっていて起こされて4時過ぎ。
始発かその次で中央線に乗って帰ってくる。


家に辿り着いて即寝て、起きたのが14時。
もう何もやる気なし。
今日はこのままダラッと過ごしてしまうんだろうなあ。
小説を書くつもりが、ビデオの編集をするつもりが、
全て「ゴールデンウィークのときにやればいいじゃん」と。


懐かしいメンツと朝まで飲んでて、
疲れているが、仕事の疲れは取れなかったが、
いいリフレッシュにはなった。