ニューヨーク その27(6月3日)

okmrtyhk2008-06-25


セントラル・パークの僕が東南口だと思っていた出口を出て、
こっちが5番街だろうと思っていた通りを歩く。
カーネギー・ホールを見つける。
へー。この辺りにあったのか。
・・・地図を見る。なんか勝手が違う。
そもそも僕が今歩いていると思っていた場所にカーネギー・ホールが見つからない。
おかしいと思いながら別の道を通って引き返す。
セントラル・パークにぶつかって、南に向かっていると思いながら公園沿いに歩いて、別な出口に出る。
なんかのイベントがあったのだろうか、広場ではサッカーボールを抱えた人たちが多く、
そのうちの何人か、主に黒人だったけど非常にテクニカルなリフティングを披露している。
通りの向かい側に地球儀を模したオブジェが飾られている。
その隣にトランプ・インターナショナルという細長いビルが建っている。
さらに歩き回る。
地下鉄の駅がある。「コロンバス・サークル」と書かれていて、名前には聞き覚えがある。
タイム・ワーナー・センターという大きな、洒落たショッピングセンターが目の前にあって、入ってみる。
コーチ、アルマーニヒューゴ・ボス・・・
あんまり興味がないのですぐに出る。
というかここがどこなのか分かんなくなって軽く焦っていたので、それどころじゃない。
セントラル・パークの南側か東側に自分がいるはずなのに、
地図を見てもこのタイム・ワーナー・センターが載ってない。いったいどういうことなんだ?
冷静になって考えてようやく気付く。
自分が今いる場所はセントラル・パークの西側だった。
アッパー・ウエスト・サイドの地図を見て、コロンバス・サークルとタイム・ワーナー・センターを見つける。
そういうことだったのか・・・
セントラル・パークの中を歩いていた時に僕は東南側に出たと思っていたのが、実は西南側だったのだ。


居場所が分かると後は簡単。5番街に戻ることができた。
セントラル・パークの斜め前に大きなアップル・ストアが建っている。
ガラスのキューブの中にアップルのロゴ。
ルイ・ヴィトン、グッチ、ブルガリプラダ・・・
アルマーニが2009年オープンとある。
ティファニーは見逃した。
これらの店はさすがに入りにくかった。ジーパンにTシャツみたいな格好では。
というか僕がこの手のブランドに興味ないからな・・・
それでもなんか1つ入ってみようと、一番奇抜だったのを選んだ。
「アバークロンビー&フィッチ」いわゆるアバクロですね。
内装も外観も黒尽くめ。最初何の店かわからなかった。昼間からやってるクラブ?
ティンバランドが作るBPMの速いヒットチャート系の音楽みたいなのが大音量で流れていた。
入口に守衛が立っていて、その奥に上半身裸で
鍛え上げられた胸板と鋼のような二の腕を披露するアジア系の青年が仁王像のように立っている。
客というかその背後のニューヨークを睨みつけ、時折腕を動かす。
なんらかの武道を元にした呼吸法を身につけているのが伺える。
アバクロというスタイルを示す、なんらかのモデルなんだろうなー。
いや、もう全てがとんじゃってましたよ。
店の中は真っ暗で何がなんだかよく分かんないし、
明らかに観光客だと分かる人以外は店員と客の区別がつかないし。音が大き過ぎて何も聞こえない。
これが世界に名だたる5番街か・・・


高島屋を見つける。デパートかと思いきやそんなんじゃなく。
とても小さな、他の高級店に挟まれるようにして遠慮してるかのような、細長いビル。
こんなんらしい。
http://www.takashimaya-ny.com/japanese.php
外から見るととても地味で、・・・営業してんの?儲かってんの?と不思議に思った。
日本から来た観光客、あるいはニューヨーク在住の日本人以外に利用する人はいるのだろうか?
つまり、アメリカ人は利用するのだろうか?


この5番街に教会がポツンと建っている。ロックフェラー・センターの向かい。
高級ブランドが店を構える通りに溶け込んでいる。
セント・パトリック教会。ゴシック様式の尖塔が2つ、聳え立っている。
中に入ってみる。大きな塊のような静けさに包み込まれる。
五番街の喧騒が、マテリアル・ガールの闊歩するマテリアル・ワールド(古いね)が、嘘のよう。
広い教会堂の中で、若い女性が熱心に祈りを捧げていた。
その姿が印象に残った。


喉が渇いたのでスタバに入ろうと思う。が、見つからない。
ニューヨークって歩いていたら、ブロックごとにスタバに出会うぐらいなのに。
いざ自分が利用しようとするとたちまち見つからなくなる。不思議なもんである。
5番街ってそもそも飲食できる店がない。
というか脇のストリートに入ったらあったかもしれないけど、気付かなかった。
マックなんてもってのほか。