元日、34歳(1/1)

母の容態がかなりよくなった。


8時半に起床。
昨日のさぬきうどんの残り半分を茹でて、1本残っていたエビのてんぷらを乗せて食べる。


雪はそれほど積もってなくて、雪かきする必要はなし。
掃除機をかける。


コンゴ・ジャーニー」を夕方、ようやく読み終える。
コンゴの奥地のジャングルを、熱病が果てしなく続くかのような。
800ページぐらいあったのかな。
噛み応えがあって、「読んだ!」という気持ちになった。
フランスの植民地だったのが、クーデターで共産主義国家となるコンゴ
呪い師が絶大な力を持ち、「霊」におびえ、共に暮らす生活。
森の中に住むピグミーたち、奴隷扱いするバンツー族の村人たち。
男たちは何人も妻を持ち、行く先々で女たちは求めに応じる。
ナンキンムシに始まり、ツェツェバエなど無数の虫が昼も夜もどこまでもついて回る。
「白人」レドモンド・オハンロンは何かっちゃ金をせびられてたかられて、
なんでもいいから錠剤や塗り薬を欲しがる村人たちが常に列を成し・・・
見たもの、聞いたもの、考えたこと、思ったことをとにかくありのまま吐き出す。
そこに読む人の好き嫌いが出そう。
でも、そんなふうにしか書きようがないんだろうな。
とにかく強烈な体験過ぎて。


昼、昨日買った「味噌カレー牛乳ラーメン」のカップ麺版を食べてみる。
インスタントにしてはうまいけど、もちろん、店で食べたほうがうまい。


20世紀を代表する指揮者10枚組を聞く。
ショスタコーヴィッチの交響曲レニングラード」と
Rの方のストラウスの「Ein Heldenleben」に度肝を抜かれる。
青森着いた日に買った、「The Kooks」のアコースティック・ライブを聞く。


コンゴ・ジャーニー」に夢中になっている間に、
妹が来て「にしめ」をつくる手伝いをして帰っていったらしい。


夕方、いつもの銭湯は元日で休みのため、最近近くにできたばかりの健康ランドへ。
(「健康ランド」って言葉、今でも使われるのだろうか?)
元日だというのに、大きな駐車場には車がたくさん停まっていた。
大浴場、露天風呂、サウナにマッサージ室や食堂まである。
正月から働いている従業員も大変だなあと思う。
しかしさすがに食堂は誰も利用してなくて、
厨房で料理人と店員のおばさんが暇そうにしていた。
先着100名まで無料でお雑煮をサービス、と貼り紙があった。
風呂場はできたばかりできれい、だけど利用者が多くて落ち着かなかった。
元日でこれだけ客が入るなら、平常時の土日は大変なことになってるんだろうな。
この不景気な世の中、当たるものは当たる。
普通の風呂から、露天風呂へ。
元日に露天風呂なんておつなもんだなと思ったが、お湯がぬるめで寒かった。
すぐにも中に戻る。
サウナはテレビが備え付けられていて、気が利いてると思った。
脱衣所のコインロッカーは100円を入れることになっていて、鍵を差し込むと返却される。
僕が利用したコインロッカーの隣はその100円を取り忘れたままになっていた。
こそっと自分のものへ。新年早々ラッキーと思うか、せこいと思うか。


帰ってきて、夕飯ににしめ。
今日はビールも焼酎も飲まない。


「ベスト・アメリカン・ミステリ」に戻る。
ワーグナーを聞く。