世の中の発展の仕組みについて、メモ

世の中の発展の仕組みについて、メモ。


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■例1)


鉄道会社が乗客を増やすために、終点の駅にデパートを作る。
逆ではない。


人が集まる場所にデパートがあって、
なんで人が集まるかというとたまたま終点で、・・・
というようなことはない。


とにかく、昔々の話。


正月のたけしの番組でも
初詣って、 鉄道会社が年始の乗客を増やしたくて始めた
キャンペーンだって言ってた。


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■例2)


蓄音機→レコードプレーヤーという時代の方が分かりやすい話だが、
レコードプレーヤーを普及させたいがために
傘下にレコード会社を作って、
クラシックとか歌謡曲を吹き込んで売るのが普通だった。


家電メーカーとつながりのあるレコード会社が
かつて多かったのは、そのためである。


90年代以後、ビーイングやエイベックスなど
そういう資本関係を必要としないレコード会社が増えて
21世紀の今、過去の経緯が見えにくくなった。


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■その後


それが今や、っつうか今に限らず、ずっと前から
鉄道よりもデパートの方が、家電メーカーよりもレコード会社のほうが華やかで。


これをしたり顔で言うならば
「ハードウェアよりもソフトウェア、さらにコンテンツの時代となり云々かんぬん」
ってことになるんだろうな。


なんにせよ、例で挙げたような物事の発展のレールって
もはやありえないような気がする。
なんだか悠長だよね。


特にインターネットの時代になって、
何事もダイレクトにやりとりされる、物事が決められるようになったと思う。
あれこれ周りを見つつ、じっくりと計画を立てて育てていく感覚って、
なんだかインターネットっぽくない。


逆に、昔の時代は何事も時間がかかってこうするしかなかったのだ、とも言える。