「京の物語空間」の実験に参加 その3

okmrtyhk2009-03-19


チーム分けが発表されて、チームごとに座る。
僕は愛知県から来た、同じく20守を受講した方と一緒になる。
モデルコースを描いた地図が3枚配布されて、
昼食の弁当を食べながら、どのコースにするか選ぶ。
10いくつあったかな。
例えば、


「ちょっとアンティーク探しコース」
 道具屋広岡 → 昔人形青山 / K1ドヲル → 井村美術館 → アンティークCOM
  → 石黒香舗 → 町屋花音 → 菅沼清峯堂


「煎茶アートコース」
 京都国立博物館 → 山紫水明処 → 一保堂茶舗清課堂 → 竹影堂


京都に詳しくない僕からしたらどれも、マニアック。
金閣寺清水寺に行くコースなんてない。
京都での実験だから京都在住の人を対象にしているのであって、
住んでる人であってもなかなか行ったことのない場所をわざわざピックアップしたのだと思う。


僕らが選んだのは次のコース。
「花街・色街・芝居街」
 南座夏目漱石句碑 → 吉井勇歌碑 → 花見小路 → 甲部歌舞練場
  → 舞妓着付け屋花風 → 文の助茶屋


地図が見せられないのが残念だけど、あちこち回る割りにこのコースが一番コンパクト。
歩くのが好きな僕としてはバスや電車の移動がなく、テクテク徒歩で行けるのがいい。


食べ終えて、いざ観光開始。
まずは南座へ。でも、南座って何?どこ?
携帯で早速ナビゲーターを使ってみるが、地図を見てもよく分からず。
チームごとに念のため1冊ずつ渡されたガイドブックを見ても載ってない。
京都駅の向こう側だろうと、烏丸御池から駅まで歩き始める


歩きながら、互いの教室の雰囲気とか、
破の後は師範代をやるかどうかといったことを話す。


途中、京都国際マンガミュージアムってのを見つけて、試しに検索してみる。
出てこない・・・
オープンしたばかりだからか。
それとも、「歴史的」な観光スポットだからじゃないからか。


その後、護王神社ってとこに出る。
京の都を設計した清麻呂公にまつわる神社で、イノシシの像が門のところにあった。
これまた検索しても出てこない・・・
ま、いいかと思う。


右側には京都御苑
歩いても歩いても京都御苑。でかいもんだねえと話しながら歩く。
なんかおかしいと思い始める。いつまで経っても京都駅に近づかない、
というか京都駅まで何百メートルみたいな道路標示も出てこない。
さっきの高橋氏のスライドには京都御苑って右上にあったような。ハタと気付く。
「もしかして、逆に向かってませんか?」
ここで初めて地図を真剣に見始める。やっぱりそうだ。
ちょうど地下鉄の駅の入り口の前だったので、下りて行って引き返す。
そもそも、南座って京都駅の近くでもなくて、四条の鴨川を渡った祇園の辺り。
逆に歩いてたどころの話じゃなくて、行き先を間違えていた・・・


地下鉄に乗って烏丸御池まで引き返し、東西線に乗り換えて三条京阪の駅へ。
下りて、歩き出す。
もう自分らの方向感覚が当てにならない。
鴨川のほとりを歩いていても今どっち向かってるんだっけ?北?南?ってな調子で。
即にして1時間のロス。
これまでの人生で特技:方向感覚と豪語してきた僕は
「あー、ちゃんとやらんとな」と本気出して道と向かい合うことにする。
歩いていくうちに次第に東西南北が分かるようになってきて、
自分の歩いているだいたいの位置がマッピングできるようになる。
じゃあ後は迷わないかって言うとそうでもなく、結局迷いっぱなし。
携帯に出てくる地図も細かいのと大きいのしかなくて
「ざっくりとどっちに向かえばいいのか?」と「近づいたら何を目印に?」は分かっても
その途中、「そろそろ近くまで来たんだけどどこを曲がるのか?」が分からない。
ガイドブックの地図はそもそもでかいだけだし。
もう、ほんと、どこに行くにも大変だった・・・
結局、携帯端末の実有用性を計る実験だったのに途中からほとんど携帯を当てにせず。
だめですね。僕、根っからのアナログ人間だ。


ようやく、南座を見つける。歌舞伎の劇場。
行ってみると、覚えてる場所だった。なーんだ。
去年の2月に京都を訪れたときもこの界隈を歩いてて、
あ、風情のある劇場だなあと自分の携帯で写真も撮っていた。
とほほ。名前を知らないがゆえにこんなことになるとは。
せっかくだから携帯で情報を引き出してみる。顔見世興行が有名うんぬん。
とりあえず、この日は休みだった。
来月から黒木メイサの出る「赤い城 黒い砂」ってのが上演されるようで、
そのポスターがあちこちに貼られていた。