大阪出張10回目

遂に、10回目。
今週はないのかなあと思っていたところ、木曜になって「行く?」と。
「じゃ、行きますか」と答えている僕。


4時半起きで6時ちょうどの「のぞみ1号」に乗る。
荷物を置くとまずはホームに出て、
駅弁を買って、自販機で缶コーヒーを買って。
席に着いて発車前のひと時、缶コーヒーを飲む。
新幹線が走り出す。5分後に品川、その10分後に新横浜。
車掌が車両に入ってきて、切符の確認。
ここまで終えて、ようやくトレイを下ろして弁当を開く。
次の駅で乗り込んできて隣に誰か座るかも。
そういうのがめんどくさくて新横浜まで待っている。


・・・この一連の流れが習慣化しつつあって。
タイミングの1つ1つも決まっていって、
出張というイベントも新鮮味を失いつつある。
そのうち、飽きるのかもしれない。
「もういい。行きたくない」と言い出す日が来るのかもしれない。
出張が非日常ではなくなる。このままだと、そんな日がきっと来る。
その時僕は、どこに、何を、求めればいいのだろう。
非日常を過ごす喜びが、どんどん薄れていく。


この日一泊して、次の日、甲子園に高校野球を見に行く。
そんな予定を立てる。
夜、暇だったら大阪城に行ってみようと思う。
予約したホテルの近くだ。歩いて行けなくもない。
大阪も桜が咲いただろうし、夜桜見物にちょうどいいかも。
と考えていたらお客さんから飲みに行きましょうと誘われ、
行きます行きますと2つ返事。


タクシーに乗っていく。
「地魚屋台 とっつぁん」という店。
大阪にいくつか店舗があるようだ。
その日鳥取の港から送られてきた魚介類がメイン。
手書きのメニューが毎日変わる。
揚げたての天ぷらとその日さばいた刺身と。
あれこれ食べて1人2500円だって。安すぎ。
生ガキに蟹も食べたのになあ。
ホタテのバター焼きが280円で、大あさりの醤油焼きが380円だったか。
鯖の刺身とサーモンの刺身も380円。


この店、天ぷらがいい。
いろんなのがあって僕らが頼んだのは、
貝柱、ナス、山芋、キス、アスパラ、玉ねぎ・・・
天ぷらだけは席に置かれた注文表に書かなくちゃならない。
天ぷらと一緒に山盛りの大根おろしがテーブルに届く。
どの席もポットに天つゆが置いてある。
なんだろう?と思ってみたら
ポットの胴体にマジックで「天つゆ」と書いてあるわけですよ。
こんなの初めて見た。


これだけ安くてうまかったら、もちろん店は常に満席。
外に行列ができてることも多いという。
この日はたまたま空いてて座れた。
うまい。また行きたい。
知ってる人に連れてってもらうと違うね、と思う。