青森帰省その3

7時に目を覚ます。鳥の声が聞こえる。
一風呂浴びて、朝食。鮭の切り身、山うど、イカの刺身など。
リンゴのドレッシングがあっておいしかった。


宿を出るまでまだ時間があるとのことで散歩する。
昨日同様みずばしょうの湿原へ。
あたり一帯深い霧がかかっている。遠くから見たら雲の中だったのではないか。
まだ朝早いというのに、近くの小学校の体育館へと何台もの車が向かっている。
霧の向こうの湿原、その真ん中の浮島は幻想的な風景だった。


戻ってきて最後にもう一度入浴。一人になってぼんやりとお湯に浸かる。
宿を出て車に乗って、近くに
地球交響曲ガイアシンフォニー>』の第二番で取り上げられた
佐藤初女の運営する施設「森のイスキア」があるというので行ってみる。
湯段温泉の別荘地の奥にあって、庭に鐘が建てられていたのが印象的だった。
この人のことはこれまで何度か聞いてきたような。
悩んでる人たちの話に耳を傾け、とにかく聞いて、そして助言はせず、
ただ一緒になっておにぎりを握るのだという。


嶽温泉街を出た先の山野草の店へ。
ここは庭園用品全般の店で、
ガマガエルの置物や敷石用の巨大な岩石なんかがゴロゴロしている。
見方によってはかなりシュール。
一番すごかったのは犀みたいなのに乗った布袋さん、原寸大。
山水を模した巨大な盆栽みたいなのの値札を見たら150万円。
いったい誰が買うのか? でも買うんだろうなあ。田舎の金持ちが…


山を下りて、JAつがる弘前の運営する「四季彩館」へ。
ソフトクリームを買って食べながら、中で売られている野菜を見る。
おみやげにリンゴで作られたカレールーと田子町特産のにんにくせんべいを買う。
母は安かったからと、1苗50円のラベンダーを10個。


その後、藤田記念庭園へ。
明治時代の貴族院議員藤田謙一の別宅。
この人のことは知らなかったんだけど、日本商工会議所の初代会頭だったとのこと。
洋館の資料館には後藤新平と一緒に写った写真が飾られていた。
坂の上にあって、高台部と低地部に分かれる。境を滝が流れる。
下りていくと花菖蒲が咲き誇る池。
茶屋の脇に水琴窟があった。実物を初めて見た。
傍に近付いて耳を近づけると時折かすかにポロンポロンと聞こえた。
和館と考古館(弘前近辺の弥生土器など、遺跡からの出土物を展示)を見た後、
大正浪漫をモチーフにしたという喫茶室で一休みする。リンゴサイダーを飲む。


弘前りんご公園」にも立ち寄る。
子供向けの広場のあるちょっとした公園。広い敷地の半分がリンゴ園となっている。
リンゴの花の咲く春の頃に来るとなかなかの景色だろう。
今は小さな青い実が成り始めている。
小高い丘の上の展望台へ。弘前市が一望できる。
東屋の日陰へ。吹きぬける風が冷たくて気持ちいい。
空は晴れて、今日は岩木山がどっしりと見える。
石碑があちこちにあって、
通りがかるとセンサーが検地するのか自動的に「りんごの唄」が流れるというものや、
弘前を代表する作家石坂洋二郎のものとか。
アメリカン・ビューティー」であるとか、
世界各地のリンゴの木が植えられている一角があった。
施設内の子供向けのリンゴ学習コーナーでは、
どの品種を掛け合わせてどのリンゴが作られたかの紹介や世界各国の生産量の紹介。
勝手に僕は日本が世界一かと想っていたのですが、実際は14位辺りなんですね。
1位はダントツで中国。イタリアはフランスは日本の3倍近い生産量。以外。
お土産屋にて会社へのお菓子を買い、自分用にリンゴ・ケチャップというのを買う。
リンゴの果肉から作ってるんだけど、果たしてどんな味なのか。
リンゴをそのままの形で炭にしてケースに入れられたものがたくさん売られていた。
山のホテルでも見かけた。


「彦庵」というそば屋で昼食。
田舎蕎麦を食べたくもあったが、帆立かき揚丼に惹かれる。なかなかうまかった。


後は帰ってくるだけ。
疲れてずっと寝ていた。
車内でかかっていた栗コーダーカルテット。初めて聞いた。
ウクレレ栗コーダー』だったか。
ウルトラセブンの歌」や「ボヘミアン・ラプソディ」のゆるゆるなカバーが秀逸だった。