鉄道の話、続き

昨日の続き。
JR東日本が配布している、
東北新幹線新青森開業キャンペーン」による青森行きツアーの
パンフレットを眺めていて気がついたんだけど、
これまで八戸−青森間(三沢、野辺地、浅虫温泉経由)で
特急が走っていた区間はJRの管轄ではなくなって「青い森鉄道」に移管されていた。
http://aoimorirailway.com/rosen/index.html


そうか。そうだよなー。
ルートが違うとはいえ乗客の食い合いになっちゃうし。
景気が依然としてよくないこのご時勢、JRはあっさり手離したんだろうな。
青い森鉄道」に移ってからは特急じゃなくなって各駅停車の運行となるか。
三沢や野辺地に住んでる人からすると不便なことになるよね・・・


12/4(土)は東北新幹線新青森開業だけではなく、
青い森鉄道」にとっても全線開業の日でもあったのだ。
全国的なニュースとはならなかっただろうけど。
なんだかそっちの方が僕としてはあれこれ感慨深い。


これまで縁がなかったのでこの機会に調べてみると
青い森鉄道」って、平成2年、盛岡−八戸に新幹線が開通した際に
今回同様JRから切り離されて設立された第3セクターだった。
このとき岩手側の路線は「IGRいわて銀河鉄道」が受け持つことになった。
Wikipediaには年間「16億円程度の赤字が見込まれている」とある。
八戸−青森間の運賃も今回のタイミングで値上げとなったようだ・・・


あっ!? と気がつく。
新幹線が函館や札幌まで延びると
かつて青森−三厩間を走っていた(今は蟹田で分割)「津軽線」も
JRから譲渡されるのだろうか。
恐らく、「青い森鉄道」が伸びることになる。
赤字はさらに拡大する。運行する本数が減らされて、運賃も値上げとなるかも。
なんだか暗いことばかり考えてしまう・・・
津軽線」が津軽線じゃなくなるのは、なんだかとても寂しい。
まだもっと先のことだけど10年か20年先には。
そのとき僕は故郷をなくしたように感じるだろう。
こんなときふと、自分の中で青森のどこに偏愛的要素を持っているのかが分かる。

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青い森鉄道」の路線図に戻って。
大湊までは「大湊線」が走っている。こちらはずっとJRのまま。


小学校1年の、むつ市に住んでいた頃、近くに駅舎があった覚えが。
そのときには既にむつ市までの路線が廃止されて、バスだけだったはず。
「田名部駅」という名前だったか。
あの駅舎は5・6年前に訪れたとき、なくなっていたような。


そんなことを思い出し、人知れず懐かしくなる。