皇居の周りが最も運転マナーよくない

朝晩東京駅と神保町駅の間、片道30分ほどの道のりを歩いている。
僕がこれまで生きてきて実感した中で、皇居の周りが最も運転マナーがよくない。
横断歩道を人が歩いていても平気で車が突っ込んでくる。
タクシーだろうと一般車輌だろうと。
歩行者が邪魔者扱いされているみたいで、なんだか感じ悪い。
そもそもこんなとこ歩くな、と無言の圧力をかけられているかのよう。
被害妄想じゃなくて。気になる人は実際に何日か歩いてみればいいと思う。
現に交通事故発生で注意を呼びかける立て看板が立っている。


春の交通安全運動なんかで時々神保町や荻窪の交差点に警官が立っていて、
盛んに笛を拭いている。
皇居の前の交差点では見たことがない。
ここでこそやるべきなのに。
でもまあやらないだろうな、という理由は何となく分かる。
たぶんそれがモラルの低下にもつながっているんじゃないか。


僕がこれまでに訪れたアジア圏のいくつかの都市を思い出す。
上海やバンコクやソウル。運転マナーがよかった覚えがない。
東京もようやく追いついたのか。
しかもそれは皇居を中心に広がる。なんという皮肉か。


なんらかの敵意が反転してこうなっているように思う。
人によっては皇室なんだろうけど、それだけじゃなくて。
丸の内や大手町というエリートサラリーマンの集まる界隈への敵意。
あるいは東京というもの。日本というもの。
その最も象徴的な場所への反感。
地元では絶対しないような運転がしたくなる。


逆に、その雰囲気に呑まれて闇雲に急いでいる。
もしくは敵意とまではいかなくても
長居したくない、すぐにも離れたいとか。


なんかやっぱここには居心地よくない、
よそよそしい何かがあるんですよね。