オノクラ汁講から三陸の旅へ その13

(2/19(火)昼・夜)


気が付くと新横浜で雪。東京も雪だった。
丸の内線で荻窪へ。部屋に着いて4日分の新聞を取り込む。
着てたものを洗濯機のカゴへ。次の下着をリュックサックに詰め直す。
倉敷や尾道のあれこれを机の上に置いて、
iPhoneで撮った写真をPCに取り込んで消去する。スペースを空ける。
これら30分以内に終えることを目標とし、慌しく出て行く。


荻窪駅みどりの窓口で北上までの新幹線の特急券・片道乗車券を購入。
義弟からもらった株主優待券で2割引となり、10,230円。
16:28 - 19:07 JR新幹線はやて105号


東京駅でビールのつまみにと今回もまた大丸の地下で
「たまひで からっ鳥」のとりどりパック、1,000円で串かつと鶏唐揚。
横の焼き鳥屋「両国鳥幸」にも目移りして1,300円で10本のセットを買う。
缶ビールは初めて見た「薫り華やぐエビス」といつものスーパードライ


僕の乗り込んだ車両にキャバクラ嬢っぽい集団が大勢。
離れてあちこちに座っている。若いのから年増まで。
決まってスーツケースを網棚に上げてて、派手なメイク、派手な小物。
髪型もセットされているが、服装は普通。着いたら着替えるのか。
弁当を開けては写真を撮って、缶ビールを開けてはポーズを決めて。
で、携帯のキーをすごい速さで打つ。たぶんブログにアップするのだろう。
盛岡かどこかでなんらかの地方巡業がなされるのだろうか。
仙台に着いて下りていった。いったいなんだったのだろう?


19:11 北上到着。電車通学の高校生たちが在来線の階段を下りてくる。
明日の朝の電車の時刻を再確認する。06:11 一関行き。
気仙沼から陸前高田までのバスはやはり別途切符を購入するようだ。
駅を出る。何もない…。観光物産館があるけど、ひと気がない。
中の観光案内所のようなところは
雑然としたパンフレットのラックとモニターがあるだけ。
尾道や倉敷と比較すると観光に力を入れてないんだな…、と思わされる。


今回2泊する駅前のホテルメッツにチェックイン。
荷物を置いて外に出る。
風が強く雪が舞うものの、吹雪というほどでもない。
端の方だけ積もっていて、道路は地肌が露出している。
しかしツルツル滑って危ない。


歩いてるうちに飲み屋街に出る。
ピンクに水色に看板だけは派手だが、景気悪そう。外にいるのは従業員だけ。
スナックの固まっているビル。キャバクラやホストクラブと思われる店。
あとは居酒屋の類。他はみな閉まっている。やはり夜は早い。
夜食べたいと思うような店は無かった。


しばらく歩くと「さくら野百貨店」に出る。
青森駅前にもあるのでなんか急にホーム感を感じる。
閉店間際、4階の本屋だけ覗いてみる。
ホテルに帰ってサッと読めるような
北上や三陸に関する読み物があったらと思ったんだけど
北上の昔話とか現代口語訳の「遠野物語」で今の気分に合わず。
「震災復興で本当にあった忘れてはいけない話」とか
「泣ける話」というのを見かけて、なんだかなーと思う。
閉店時間を過ぎて地元の中学生と共に警備員に開けてもらって外に出る。
アーケード街もシンと静まり返っている。
セブンイレブンを見つけて夜に飲む缶ビールを買う。


駅前に出ると「Crayon Tower」という飲食店の集まっているビルがあった。
デコレーションの感じが雰囲気的には原宿を意識しているのだろうか。
平日ということもあって客の姿は皆無。
リアーナの「We Found Love」が空しくかかっていた。厳しいなあ。
調べてみたら昨年末できたばかり。
ニュースによれば52店〜56店ほど誘致して
「東北最大級の大型飲食店テナントビル」を目指すようなんだけど、
今はその半分ぐらいか、埋まっているのは。まだまだ途上。
被災地の出店者の支援も行うという。さて、どうなるか。
http://ryutsuu.biz/store/e062504.html
http://www.iwanichi.co.jp/kitakami/item_32318.html


ホテルに戻ってきて缶ビールを飲みつつ
『日本の島々、昔と今。』を読んで過ごす。
明日は早いので23時には眠る。
ホテルメッツは加湿器とLANケーブルが標準装備なのがいい。
この北上のは窓の向こうに新幹線のホームが見える。