北海道移動・青森帰省:8/24続き

友人から教えてもらった「信玄ラーメン」を探す。
すすきの方面に歩いていく。北4・西5から南6・西8へ。
あんまたいした距離ではない。30分はかからなかった。
いったん中央の通りに出ようと西4へ。
その後南にまっすぐ11ブロック、西に4ブロック。
交差点に今南のどこで西のどこか掲示が出ているので迷う可能性がなくていい。
土曜の昼、すすきのの白茶けた風俗街を歩く。ヘルスとソープ。
ここには書かないが、世の中の様々なタイトルを下劣にもじった看板が多い。
当店は「悪質な呼び込み行為を行いません」と謳い、
確かに店の入口には誰もいない。
しかし交差点のあちこちにそれとなくそれらしき人が立っていて
パッとしない学生が彼の持つ携帯を覗き込んでいる。写真で指名するのだろう。
そんな通りを分断するように線路が敷かれ、古びた緑色の路面電車が走っている。


11時半過ぎで「信玄ラーメン」は満席。中で少し待った。
味噌塩醤油の味が「尾張」や「土佐」という名前となっていて、
僕は「信州」にする。こってり味噌。コーンとバターを追加。
確かにスープが濃厚でコクがあってうまかった。全部飲み干してしまった。


すすきのを抜けて、狸小路というアーケードの商店街を少しブラブラと歩く。
人通りは多いものの時代から取り残されていて、やがてシャッター街かもしれない。
新千歳空港に向けて、札幌駅を16時に出る予定。かなり時間がある。
昨日今日とすすきのを歩いてて気になっていた観覧車に乗ってみる。
NORBESA」という商業施設の屋上にある。
1階こそ若者向けのおしゃれな洋服屋が入っているが、
上の階はスカスカ。大丈夫なんだろうか。
まんだらけカラオケボックス、ボーリング場、ホットヨガなど。
風俗嬢2人とホストと思われる若者3人組がカラオケボックスに消えていった。


3階は女性専用の美容室。
ここから先は男性の立ち入りを禁止すると書かれている。
中は広々とした空間にゴージャスな椅子が円形に並べられていて、
端の方にはラスベガスのようなバーがあった。
なのに美容師も切ってもらっている人もいない。
事務所のような部屋に何人か男性がいるだけ。
ここはなんだったのだろうか。


この施設の自前のキャラクターなのだろう、
ユーモラスな黒い熊が空を飛んでたりボーリングをしたり
居眠りをしている姿が壁に描かれ、屋上ビアガーデンのポスターになっていた。
その脇に誰かがいたずら書きをして「くまモンじゃないヨ!」と。
今全国のくま系ゆるキャラが受難の季節なんだろうな…
ちょっとぶさいくなのがかわいらしいんだけど。


7階に上って観覧者に乗る。600円。
客は今のところ僕1人。無人の観覧車が当てもなく回っている。
熊キャラのうちわをもらう。
先ほど地上38階の眺めを見たばかりなので風景的には期待するものはない。
しかしのんびりとした上昇と下降の中で見る街並みは面白いんですね。
遠くに聳え立つテレビ塔の見える視点が少しずつ変わったり。


観覧車を出て、繁華街を歩いていたらタワレコの看板を見かける。
また別の商業施設のビルに入る。ここはファッション系で賑わっている。
タワレコに入ったらコスプレっぽい女の子が通りかかる客に熱心に声を掛けていて、
話しかけてみると札幌の3人組ご当地アイドル「WHY@DOLL」の1人とのこと。
20日に発売された私たちの3枚目のシングルがオリコンシングルチャートで
 3位になったんです! 今週絶対1位になりたいんです!
 ご協力お願いします。 …あの、アイドルって興味なさそうですね」
でもまあそのCDシングル「ふわふわPARTY」を1枚買うことにした。
「わーっ ありがとうございます!」と握手される。写真を撮った。
今日の夜だというライブの引換券もくれる。
近くで見ると化粧の下は思いっきり肌荒れしてて、アイドルも大変だと思った。
タワレコではこのシングルとアフロファンクのグループ、
Irakere のベストを買った。どちらも1,000円。
1階を歩いていたら Rising Sun のコーナーがあって
先週末無事終わったことを感謝するメッセージが掲げられていた。


外に出たら雨が降っていて、地下へ。
思いっきり長い地下街が広がっていて驚いた。
札幌駅からすすきのまで二駅分続いているのだろうか。
その商店街エリアを「Pole Town」という。
ファッションの店、雑貨の店、携帯ショップ、ラーメン屋。
なんでもある。地上に活気がないなあと感じていたけど、そういうことか。
名古屋や福岡もそうだったな。


大通公園の辺りから地下街は商店街っぽい「Pole Town」を抜けて、地下鉄の駅へ。
そのさらに先、公共のフリースペースのようなエリアを歩いていたら
小さなステージでアマチュアのコーラスグループが歌ってるのが聞こえてきて、
反対側の壁では明日の北海道マラソンに向けて
歴代の優勝者男女のゴールテープを切った瞬間の写真を飾っていた。
昨年2012年度の優勝者はもちろん、最強の市民ランナー川内優輝


カフェがあったので一休み。「ISHIYA」有名なのだろうか?
後で立ち寄った「雪印パーラー」で買い物をしてもここの袋だった。
…と思って今調べてみたら
ここ「石屋製菓」があの「白い恋人」を作ってるんですね。
ここのカフェでサッポロクラシックを飲むはずが、品切れ。
バス・ペール・エールにする。400円。
ここはとても混雑していて、僕もギリギリ空いてたカウンター1席に滑り込む。
店員の男性も「まずは席を確保してから注文してください」と何度も注意喚起。
隣の「Candy Labo」はガラスで囲まれた作業場の中で
飴を伸ばすところを実演していて、子供たちが夢中になって見てた。


時間があってさてどうするか、植物園や円山動物園と考えながら歩いていたら
札幌芸術の森美術館にて「ほっかいどう大マンガ展」が開催とあった。
北海道ゆかりの漫画家の原画展。
相原コージ荒川弘、瀧波ゆかり、寺沢武一山本直樹安彦良和など。70人以上。
豪華な面子。行ってみようかとも思うが、札幌市は広く移動が大変そう。
今回はまあいいかと思う。


札幌駅に近付いて地上に出ると「雪印パーラー」があった。
青森でも雪印の名前は見かけなくなった。
雪印パーラーメグミルクと無関係なのかな。
石屋製菓とはどういう関係なんだろう。
このパーラーのショーウィンドウがすごくてジャンボパフェの聖地のような。
「I am No.1」4,200円
「パラゴン」6,500円
ドリームジャンボパフェ」12,600円
「アイスクリームタワー」80,000円
2階がパーラーで入らず、1階の土産物屋だけ立ち寄る。
牛乳ソフトが380円。透明感があってこれはおいしかった。
いくつかお土産を買う。見かけたら懐かしくなって、バター飴315円、3袋。
雪印パーラーのオリジナル、ここでしか買えないというバームクーヘン735円。