両国日和その1

3連休の月曜、両国で1日を過ごした。
友人たちと江戸東京博物館で開催中の「大浮世絵展」を見て、
国技館で大相撲初場所の2日目を観戦。夜はちゃんこ鍋。


その前にまずは昼、ひとりでちゃんこ鍋。
丸の内線で東京駅まで出て、秋葉原から総武線で両国。
駅のホームから見えた「ちゃんこ江戸沢」にしてみる。
ちゃんこ鍋の一番大きいチェーン店とのこと。


改札を出る前だったか出た後だったか
歴代の横綱の手形が壁に並んでいて床には土俵が描かれていた。
天井には「満員御礼」の垂れ幕。気分が出ている。


「ちゃんこ江戸沢」は開店直後。2階の座敷へ。
豚ちゃんこ鍋定食にする。スープはキムチにしてみる。
悪くはないが、ちゃんこというより普通の鍋だった。
周りの客たちの半分はちゃんこではなく日替わりランチを頼んでいた。
うーん、そういう店だったか。


食べ終えて、夜予約した店「ちゃんこ巴潟」の場所を確認する。
青空が広がっていて散歩日和。
大通りを歩いていたら「両国観光案内所」を見つける。
墨田区の町歩きコースのパンフレットが20種類以上あった。
スカイツリーがあったり隅田川を散策したりであちこち見所がある。
菊川の方には「鬼平犯科帳」ゆかりの散策路もあるようで。
森鴎外正岡子規幸田露伴らの向島に住んでいた文学者の旧居を巡るコースも気になる。
http://visit-sumida.jp/navigator/course/tabid/108/Default.aspx


集合は13時。時間があったので国技館の方に行ってみる。
火の見櫓? の周りに赤や黄色のカラフルな幟が立っている。
人気のある力士や部屋だけではなく、相撲協会床山のもあった。
先ほどから町を歩いていると浴衣を着た力士をちらほらと見かける。
国技館の前には富士宮焼きそばや焼き牡蠣食べ放題のワゴンが出ていて、
若い力士が通りがかると馴染みなのか賑やかに声をかけている。
12時過ぎの時点では入り口はそんなに混んでいない。
外国人観光客の集団が写真を撮り合っている。
自由席は完売。満員御礼となっていた。


国技館の奥の江戸東京博物館へ。
な、なんだこりゃ!? というぐらいに大きい。
『大浮世絵展』は1階だったけど、まずはエスカレーターで3階に上がってみる。
吹き抜けの広場になっていて4階から上を四隅の太い柱で支えていた。
1階に戻る。『大浮世絵展』は大変混雑しているという。
入場券の列が長く伸びていた。


ミュージアムショップへ。
葛飾北斎歌川広重らの浮世絵の複製や解説本がほしくなる。
杉浦日向子の文庫であるとか。江戸城周辺の地図。
『まだある。今でも買える“懐かしの昭和”カタログ』のシリーズ。
青幻舎が出している小袖や千代紙といった江戸のデザインを扱った文庫。
ここまで江戸の歴史や文化に関する本を集めた売り場はないのではないか。
隣の部屋には額に修められた手ぬぐいが飾られていて。
そろそろ僕もこういうのをひとつぐらい持っててもいいんじゃないか、なんて思う。
僕は帰りに杉浦日向子の『ニッポニア・ニッポン』と
『うつくしく、やさしく、おろかなり―私の惚れた「江戸」』を買った。