伊勢神宮・紀伊勝浦ツアー その7

朝7時起き。iPhoneを見たら「葛西銀」とあった。
よかった。本当によかったと思う。これで本当にレジェンドだ。


温泉に入りに行く。
「忘帰堂」は男女入れ替えてあってこちらの方が眺めがよかった。
見下ろした朝の海は銀色に光っていた。
玄武洞」へ。8時に朝食を取る人が多いからか7時半過ぎに向かったら
誰もいなくて貸し切り状態になる。ゆっくりと波を見ながら肩まで入って温まる。
遠くに岩があるだけの小さな島があって、そこで釣り人が2人釣竿を並べていた。
地元の人なのか観光客なのか。
紀伊勝浦からボートに乗ってきて下ろしてもらって、また拾ってもらうのか。
そういえばホテルの船着場の近くにも釣り場があって、昨日は家族が挑戦していた。
いったい何が釣れるのだろう。
最後にフロント裏の「磯の湯」へ。前回印象になかった内風呂。
これも外に出ることができて中庭のようになっていて、
屋根の下、景色はないけど半露天風呂だった。
こちらもまた独り占め。ぼけーっとしながらお湯を楽しむ。


部屋に戻ると昨晩の男子ラージヒルが再放送で2本目が始まったばかりだった。
葛西が出てこないかと見ているが、順位の下からなので最後の方。まだまだ先。
昨晩の缶ビールが余っていたので温泉上がりに1本飲む。
8時半に朝食。後輩たちと集合して大食堂へ。
こちらもバイキング。ソーセージ、ベーコン、やはりたくさん食べてしまう。
食後のコーヒーを飲んでそろそろかと部屋に戻ったら中継が終わった直後。
見逃した… しまったコーヒー飲んでる場合じゃなかった。
大食堂に戻り、もう一杯飲む。
後輩女子の部屋、目が覚めたらなぜか隣のベッドに身に覚えのない
バナナが置かれていたという話で盛り上がる。
部屋に戻って荷物をまとめて、9時半にチェックアウト。
フェリーに乗る前にホテルの人に皆が並んだ写真を撮ってもらう。
フェリーに乗ると集まったホテルの人たちが僕らが見えなくなるまで手を振っている。
こういうの、いい。


昼を食べて解散の予定。
港に着いてまぐろ市場へ。10時近くでまだまぐろが並んでいた。
「良」とか「優良」とか紙が貼られてあって、別の紙に数字。重さなのか値段なのか。
後輩は朝7時にフェリーに乗って港に渡って競りを見たのだという。
空にはとんびが飛んでいて市場の床にも白い鳥が群がっている。
朝市では干したイカや鯨のあちこちの部位が売られていた。
大鍋で似たり、網で焼いたりと。
飾りなのか、まぐろも小さいのなら一匹丸ごと売られていた。


この日は「南の国の雪まつり」が開催されていた。
2年前に訪れたときにもたまたま出くわした。
「約100tの雪が長野県白馬村から運ばれて」広場で子供たちが雪と遊べるというもの。
一昨日のあの大雪で立ち往生した人たちも山を越えた向こうではいる一方で
全く降らなかったこの辺りでは特に子供たちにとって雪は珍しいイベントであって。
賑やかに歓声を上げながら雪球を丸めたり、
グループごとに雪像かまくらをつくっていた。
ステージでは女の子たちのチームが揃いの衣装で踊っていた。
たこ焼きやクレープといった出店だけではなく
商店街や農業、旅館などの組合が店を出して
サンマの丸干しやまぐろカツ丼など海の幸・山の幸の加工品や料理を売っていた。
無料でつみれ汁を振舞うコーナーは行列になっていて僕らも一杯もらった。
自衛隊、警察、郵便局もテントを出していてフリーマーケットもあって
もう町総出といった感じで。
集っている観光客・地元客も大勢で場所によっては身動き取れないぐらい。
その町のうまくいっている祭りに出会うというのは嬉しいものです。


この日もまた昼は「桂城」に行くつもりで。
しかし開店は11時半であと1時間近く時間がある。
港の足湯に行って余っている缶ビールを皆で飲む。
足湯が3棟あるうちの1棟が丸々空いていて、横に6人一直線に並んだ。
のんびりと過ごして取り留めなく話して足湯を出る。
歩いていたらまぐろ・くじらだけではなく水槽にホタテ貝や伊勢海老を売っている店が。
伊勢海老ってこの3日間で初めてかもしれない。伊勢神宮近辺でも見かけなかった。
やはり、伊勢海老はその名前とは違ってこの辺りの名物ではないのだろう。
地域に由来する名前ではなく、単に品種の名前。果たしてどうなのか。


「桂城」へ。団体の予約有りということでカウンターと座席と分かれて座る。
昨日の「まぐろ定食」1,500円が大満足だったので奮発して「勝浦御膳」2,500円へ。
まぐろそぼろ煮の替わりにまぐろの生ハムとミニまぐろ丼がつく。
生ハムはホテル浦島の土産物売り場でも見かけていて気にはなっていたんだけど買わず。
口に運んでみるとしっとりとまろやかで言われなきゃまぐろと気づかないかもしれない。
肉とは違って魚ならではのなめらかさがあった。買って帰るべきだったなあ。
食べていたら板前さんがサービスだとメカジキマグロのアラ煮を。
昨日も来てて同じ場所に座って同じ服だったので覚えていてくれたのかもしれない。
しかも今日は人数が増えている。
このアラ煮の煮汁が絶品で。甘いんだけどコクがある。
これだけでご飯が何杯も食べられたなあ。
メカジキマグロもホロホロと柔らかかった。