京都一泊ツアー その7

ひと駅、東山まで歩いて行く。
平安神宮前の京都国立近代美術館にて、東京で見逃した
チェコの映画ポスター テリー・ポスター・コレクションより』を観る。
http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2013/402.html
この辺りは観光客で賑わっている。
近くまで来て横断歩道を渡っていたら思いがけず
昨日一日一緒に回っていて、今日は別行動だった方が。
「○○さーん!」
「あ、岡村さん」
「え、あ、じゃあ」
そんな感じで。でもなんか妙に嬉しかった。
楽しい1日半が終わって、なんだかぽっかり穴の開き始めていたところだったから。


チェコの映画ポスター』は入場料430円。安い。常設展の一角で開催されていた。
メインの企画展は別のものだった。
1950年台から1980年台までの東欧:チェコでは
制作された本国の映画ポスターは利用できず、
チェコのデザイナーやイラストレイターが独自のポスターを作っていた。
これがまたやたらスタイリッシュで。
うーん、この素晴らしさ、実際に見ないとわからないかな。
http://www.momak.go.jp/img/2013/402/flyer402.pdf
サブタイトルが「映画を超えても、いいですか」まさにそんな感じ。
チェコ映画だとヴェラ・ヒティロヴァー、若き日のミロス・フォアマン
ヤン・シュヴァンクマイエルなど。
日本映画が『ゴジラ』『羅生門』『東京オリンピック』『砂の女』など。
海外のだと『甘い生活』『僕の村は戦場だった』『裏窓』『ターミネーター
エデンの東』『シェルブールの雨傘』『突然炎のごとく』『鳥』
『バーバレラ』『イージー・ライダー』『イエロー・サブマリン』など。
そもそもの話、冷戦時代にも西側の映画って観れたんですね。


ミュージアムショップで図録を買う。
W・ユージン・スミスの過去の企画展のもあって、気になって買った。
MoMAが出しているコンピレーション・アルバムのCDが何枚かあって、
Suicide や Television といったニューヨーク・パンクや
ジャクソン・ポロックの名を関したジャズなど。
特に前者はたいがいの曲を持ってるしなあと買うのをやめておく。
ノベルティとしては一枚持っておきたいところだけど。


空が晴れてようやく暖かくなる。
15時前。東山駅から烏丸御池烏丸線に乗り換えて京都駅へ。
新幹線は20時過ぎ。清水寺や八坂神社を回ってもよかったんだけど
一人で歩いてるのもなんだかな、と一足早く帰ることにする。
みどりの窓口に並んで17時にする。2時間空く。
足が歩き疲れていて、午前中も寒かった。
京都タワーが目に留まり、大浴場に入ってみたくなる。
地下街を歩いて行ってみるとこれ、地下3階なんですね。
展望台とまでは行かなくても、外の景色が見えるところかと思った。
まあそれもよし。入浴料は750円だった。プラス、バスタオルが100円。
20人も入ればいっぱいになりそうな小さな浴場だったけど、なかなかよかった。
次も京都の最後はここの大浴場でいいんじゃないかと思うぐらい。
8日から1ヶ月、改装のため休業となっていて閉まる直前。
ちょうどいいタイミングで入ることができた。


京都駅に戻ってエスカレーターに乗って
屋上まで行って写真を撮ったりしながら時間をつぶす。
SF好きで育ったので、あの建物が実は割と好きだったりする。
既視感のある近未来とでも言うか。
いつもは東側だけを歩くのがこの日は西側を上って初めて空中回廊を歩いた。
人気のない鉄骨の中を歩く。これは好きな人にはたまらない。


551で蝦焼売を買って、鶏三和で焼き鳥を買って新幹線に乗り込む。
キオスクが混んでいて缶ビールを買おうとしたら行列。
最後ギリギリ駆け込みで乗り込む。
チェコの映画ポスター』とW・ユージン・スミスの図録、
『SLEEPWALK AND OTHER STORIES』を読んでいたらいつのまにか東京に着いていた。
合間合間に、freemlメーリングリストに今回撮った写真をアップする。
19時半。東京もこの日雨が降ったりやんだりだったという。