熊本へ その2(9/27)

14時。天草ちゃんぽんのおいしい店があると聞いて「みよし食堂亀川店」に入る。
特上ちゃんぽんにする。海老、イカ、アサリ、分厚いチャーシューの細切れなど。
具がたくさん、スープに甘みがあってとてもおいしかった。
しかし、天草ちゃんぽんは長崎のちゃんぽんとどう違うのだろう。


15時近く。通詞島の民宿までまだ時間があると本渡を見て回る。
まずは第一映劇へ。小さな映画館だけど、フィルムの上映にこだわっている。
http://daiichieigeki.iinaa.net/
支配人は東京からこの映画館を継ぐために天草に戻ってきたのだとか。
手作り感溢れる、昭和の匂いのする名画座
上映されていたのは『永遠の0』
その他最近上映していた『ロボコップ』『草原の椅子』などで
これらの作品は水曜限定で3名以上で貸切可能?
上映時間を好きに指定して上映できるようだ。すごいサービス。1回やってみたい。
みうらじゅん映画祭」を10/31〜11/04で開催。
アイデン&ティティ』『色即ぜねれいしょん』そして『マタンゴ』を上映。
なんとみうらじゅんが来るらしい。来熊というのか。
これからもがんばってほしい。


次に向かうは近くの「天草市役所 本渡歴史民族資料館」にて
企画展「宮本常一と天草 −“離島”を旅する−」を見る。
http://hp.amakusa-web.jp/a0798/MyHp/Pub/
市の施設だからか、入場無料だった。素晴らしい。
建物の外には往年の郵便ポストや釣り舟の浮きを黒く塗ってくまモンにしたもの。
(これはその後、天草の海辺のあちこちで見かけた)
目の前はすぐ海で、堤防には天草名産の陶石をタイルにして
子供たちが絵を描いたものが貼られていた。
中に入る。なぜかテッドのぬいぐるみがお出迎え。
一階は常設展なのか天草の古代から戦後まで。
やはり中心に来るのは天草五人集に代表されるキリスト教改修と弾圧。
明治時代に入って福沢諭吉の書簡の写しであるとか。
戦中は日の丸に皆で描いた寄せ書きや戦意高揚のためのカルタなど。


2階に上がって、古い民具の数々。
碾き臼や機織機や据えランプ、千石通しなど。
少年使節が持ち帰ったという印刷機など(ここにあるのは19世紀の別物)。
半分は宮本常一の撮った天草の写真たち。
ほんと宮本常一の写真はいい。そこらの写真家よりも撮るべきものを撮っている。
被写体を捉えること、その重みが違う。
写っている人たちの生活そのままの表情。その背景に焼き付けられた時代性。
学術的目的とはいえ、昭和をあるがままに写した写真としては最高峰だろう。
自分へのお土産に天草バラモン凧を買っていく。
小さいのを1,000円。くまモンが描かれたもの。
他には龍や七福神を描いたものがあった。


16時。日が暮れ始めて天草空港へ。
熊本、福岡とを一日二往復結ぶ小さな空港。
滑走路もこじんまりとまとまっている。よく整備されて美しい。
会社へのお土産に海老煎餅とくまモンのおみくじクッキーを買う。
2階の小さな見送りラウンジに出て滑走路を見下ろす。
「天草最高!」「バイバーイ」といった大きなボードが見送り客用に用意されていた。
これを手にもって記念撮影をする。
ここ天草空港では「滑走路ウォーキング」というイベントが20日に開催されたとのこと。
小さいなりに小回りの効いた試みをあれこれしてて好感を持った。
http://www.amx.co.jp/


さらに10分ほど乗って、通詞島へ。
島の真ん中の高台に上ると「ユメール」という日帰り温泉施設があって、
その向かいに民宿が並んでいた。
そのうちのひとつへ。荷物を置いてさっそく「ユメール」へ。
屋上は展望台になっていて、イルカが泳いでいるのを観察できるとあった。
大浴場へ。露天風呂はないもののお湯の温度がよく、なかなか居心地のいい温泉だった。
電気風呂があった。両側が壁になっていて噴出口があり、腕を近づけるとビリビリした。


温泉から出て缶ビールを買って部屋に戻って飲む。
テレビでは長野県御嶽山の噴火のニュースをずっとやっていた。
19時に食事。島を挙げてのあわび尽くしというイベントの真っ最中で
http://www.t-island.jp/p/event/detail/1196
あわびの刺身、肝(初めて食べた)、炭火焼(これも初めて)、天ぷら。
他にもツブ貝、海老の塩焼き、鯛の刺身、煮物や焼き物もひたすら海鮮。
そうじゃないのは茶碗蒸しとたくあんとデザートのオレンジだけという。
アジア大会のバドミントン女子ダブルス決勝はインドネシアに負ける。
女子100m予選は福島千里がダントツで通過。
その後女子レスリング。


食べ終えて再度「ユメール」へ。
21時の閉館前に駆け込みで。他に客はなくて貸切。
戻ってきてまた缶ビールを飲みながらテレビを見る。
芸能人が得意技で「テッペン」を目指すという王者と挑戦者のバトル。
ピアノ、クレーンゲーム、剣道、ボウリング。
どれも真剣勝負で思わず見入ってしまった。
寝たのは午前0時前。