猫つれづれ

猫語の教科書 (ちくま文庫)

猫語の教科書 (ちくま文庫)


iPhoneのアプリに「ねこあつめ」というのがあって最近ちょこちょことやっている。
軒先・庭先に「毛糸球」「もこもこクッション」「ねこじゃらし」「こたつ」
といったグッズと「高級かりかり」「猫缶」「お刺身」といった餌を置くと
「しろねこさん」「くろねこさん」に始まり
30匹以上の猫が寄ってきて上記のグッズで遊ぶ。


ひとしきり遊ぶとにぼしを置いていって、貯めるとより高級なグッズと交換ができる。
一番高額なのが「庭先拡張」で、屋内にまで猫領域が広がる。
この「毛糸球」や「ねこじゃらし」で遊ぶ姿がたまらんし、
特定の高額グッズだけに反応する猫がいたりで
コツコツ煮干を集めては和まされている。
無料アプリなんだけど例によって手軽ににぼしを増やしたかったら有料となり課金される。


何度も来てくれた猫は「たからもの」を置いていく。
「花柄の首輪」であるとか「どこかの商店街のくじびき券」とか。
これがまたコンプリートしたくなる。


妻の熊本の友だちが最初に始めて、それが僕のところにまで回ってきて…
あれを買ったとか、あの猫が来るようになったとか、
こたつから尻尾だけ出してるのがたまらんとか
鍋の中にうずくまってるのがかわいいとか。


妻が大の猫好きで『人生はニャンとかなる!』に始まる猫本を何冊か持っている。
これは絶対読んだほうがいいと言われたのが
ポール・ギャリコによる『猫語の教科書』
猫がタイプライターを打って書いたとされる、猫の猫による猫のための処世術。
いかにして人間の住む家の中に入りこんでその主となるか、
その手管の数々がユーモラスに語られる。
もちろん人間というものをシニカルに眺めてて。深い。寓意性が高い。
ああ、猫ってこういう生き物だよなあと普段飼ってなくても思わず頷いてしまう。
同様に人ってこういう生き物だよなあと。


昨晩読み終えて、今朝から同じ著者の「ジェニイ」を読み始めた。
少年がある日ふとしたことから猫に変身して…、というもの。
冒険譚であるし、素敵な雌猫との恋物語でもあるらしい。


ちなみにこのポール・ギャリコ
パニック映画の古典『ポセイドン・アドベンチャー』の原作者でもあるとのこと。
器用だ。


妻は猫を飼いたい飼いたいとずっと言い続けていて、いつかはその日も来るのか。
なんだか洗脳中な日々。