毎日の日々

毎日の日々の中で例えば小説家やエッセイストが
この日のことは書く、この日のことは書かないと決める、
その基準は何だろうか?


自分の中で忘れられない出来事だったから。
その逆に、知らしめるに値する出来事だったから。
そのどちらだとしても
その日がそれまでにない新しい価値観、新しい関係性を
書き手にとって生み出しているのだろう。
きちんと書かれていれば、それがそのまま受け手にも伝わる。


「初めて○○した日」なんてのはわかりやすい。
「こんなハプニングがあった」というのも。


どちらも出来事そのものが大事なのではなく、
その出来事を通じて
体験した書き手の中でどのような変化があったか、
周りにどのような影響を与えたか、だ。


それは読む人が思わずクスッと笑ってしまった
というささやかなものでもよい。
知識や知恵という立派な形を取らなくてもよい。


僕が普段書く文章に対しても
それができているか、
絶えず自分に問いかけなければならない。
でないと自己満足で終わってしまう。


他でもないこの日なのだ、ということ。
その意味を感じさせるということ。