いびきといかり

一昨日と昨日と。
風邪が治らず、夜寝ていても自分の咳で目が覚める。
隣で寝ている妻も目を覚ます。
なんだか辛そうだ。
曰く、咳をしていない間ずっと唸っている。
あるいは鼾をかいている。
うるさくて眠れない。
妻は昨晩その後、リビングに下りてソファーで寝た。
風邪を引いて扁桃腺が腫れたという。
なんだか悪いことをした。


横で聞いているとサイレンのようだという。
もちろん自分にはわからない。
そうだったんだ、
もしかしたらこれまでずっとそうだったんだ、と愕然とする。
朝起きて、鼾というか睡眠時無呼吸症候群が怖いから
いつか病院に行った方がいいと言われる。
気道が詰まっているのではないか。


調べてみると一晩入院して呼吸や脈拍、心電図などを計測するのだという。
鼾で窒息死することはないが、心肺の疲労が積み重なっていく。
睡眠時間を取っているはずなのに昼間眠い、ということになる。
思い当たるフシがあって、そうかもな、と思う。


今夜は僕が下のリビングで寝よう。
少なくとも風邪が治る間は。
どちらかが快適な睡眠を得るためにどちらかが我慢する、
これがこれまでの半年だった。
そして妻がずっと我慢してきた。
僕はずっとそこに甘えてきた。
どうするべきか、話し合わなければ。