ジャンボ餃子

飯田橋にオフィスが移転したので、そりゃやっぱ「神楽坂飯店」行かなきゃと
会社の後輩・先輩を誘って、かの有名なジャンボ餃子を食べてみる。
店の前のショーケースにはラグビービールよりも大きな餃子が
チャレンジメニューとして飾られている。
餃子100個分。1時間以内に1人で完食するとタダになる。


電話して予約すると
焼くのに3時間かかるため3時間前からの時間変更不可、
かつ代金9,600円を前金で3日前に支払わないといけない。
複数人で食べるのなら、その人数分料理を頼むことにもなっている。
いろいろと制約がある。


そんで今日の夜。
テーブルにつくとさっそく運ばれてくる。
小型の平べったい枕のような。
心なしか表のショーケースの方が大きいように思う。
かぶりつくふりをしてみたり、写真を撮りまくった後で
ナイフで切り分けていく。
皮がモサッと分厚い。お好み焼きを切り分けるような手応えがある。


食べてみると皮はパンのよう。
なんつうか肉まんに近い。餃子の餡が詰まった肉まん。
7人だと3切れほど食べてなくなってしまう。
30分もしないうちに一人一品で頼んだ麻婆豆腐や炒飯と共になくなってしまい。
はぁ、とも、ふぅ、ともなんとも言えないぎこちない時間が流れる。
表だって感想を言うのは憚れるような。
「名物に旨い物なし」
まあ要するにこんな分厚い餃子、焼くのは大変だけど
それがうまいかというと全くもって別な話で。
どうしても大味に。
元々の餃子もここよりも天鴻餃子房の方がはるかにうまいもんな…
巨大かしたら味がひきしまるなんてことはない。


その後無理やり、激辛麻婆豆腐など食べながら飲んで過ごして21時、
卓球愛ちゃんの試合を見なきゃという話になって
二軒目には寄らず、散り散りになって帰ってきた。
どうせ食べるなら同じくチャンレンジメニューの
一升炒飯か餃子100個の方がよかったか。


しかしこういう店のありがたさというのは
どこか別次元の何かとしてあるものであって。
町の中華屋の矜持というか。
またそのうち昼を食べに来るか。