女性ベーシストというもの

今一番脳内リピートが高いのはヤバイTシャツ屋さんの「ネコ飼いたい」
今日たまたま未聴の山の中から取り出した初回特典のDVDが毛皮のマリーズの『THE END』
ふたつのバンドに共通するのは女性がベーシストということ。
ちょっと前だと Supercar や RIZE がそうだった。
最近だと凛として時雨もそうか。


Talking Heads, Sonic Youth, Pixies, Galaxie 500, Smathing Pumpkins など。
海外の名だたるオルタナティブバンドのいくつかがそう。
そのロールモデルとして Suzi Quatro がいて、
バンドに限らず女性ベーシストってことでいうと最近ソウルの方で多くて
Nick West, Esperanza Spalding など。
このところ弾いているイメージがないが、Meshell Ndegeocello も元はベースか。


彼女たちはなぜベースなのか?
バンド内で目立つギターは男性に任せて自分は後ろに退く、ということではないだろう。


低い音、身体に響く音、リズムを刻む音、ノイズとはならないしっかり響く音が好きだから、
ということではないか。
男性よりも女性の方がひとつひとつの音に必然性を求める。
ギターとドラムの「間をつなぐ」音であることが好き、という人もいるかもしれない。


とある雑誌のインタビューでとある有名な女性ミュージシャンが
「弦が4本だから簡単かと思った」のがベースを始めたきっかけ
と笑いながら語っていたのを思い出す。
でもそれが理由という人は男性でも同じぐらいいると思う。
コードを押さえて弾かなくていいから楽、とか。


バンドの残りのメンバーとしても
ベースという音の要を女性に担ってもらう方が安心感、安定感があるのか。
全員男性というバンドよりもバランスがいい。4人組ならばなおさら。
しかしそれも見慣れたからなのか。


ということを書いてきて、今思っても斬新だったなあと思うのは
The Flamenco A Go Go というバンド。
逆にひっくり返して、ヴォーカル、ギター、ドラムという目立つパートは皆女性で
バンマスのベースだけが男性という。
確か早稲田かどこかのバンドサークルで結成だったかな。
もちろんイメージ先行で実力派ではない。
なんかどこか、キュートで舌足らずなないかがわしさがあった。


THE FLAMENCO A GO GO - I'm your mom
https://www.youtube.com/watch?v=OzQ46UH0efs


フロントの2人はその後ウクレレをもって Petty Booka という2人組のユニットで活動。
メジャーデビューも果たす。
Wikipedia を見て初めて知ったのですが、
メンバーチェンジを繰り返して元のメンバーはいないんですね。
というか今は五代目が襲名されていて、三代目は元制服向上委員会だった。
名前だけが残っているというこの諸行無常
割と今軽く衝撃。