優雅な生活こそが最高の昼寝である

月に一度の経過観察の日。
午前が検査なので午後出社してもよかったんだけど、
というかいくらやっても終わらない作業があったので
ほんとは出るべきだったんだけど、
年度末のあれこれで利益目標達成のためのコスト削減のなんたらで
少しでも多く休みを取ることを奨励されている
というのを後ろ盾にしてこの日休むことにした。
4連休となる。
(延べではなく実働)120人体制のプロジェクトはテストの進捗が思わしくなく、
テストチームはこの3連休のどこかで出勤が決まっている。
後ろめたいが、120人体制だからこそコスト削減が大事と思うことにする。


病院に行くので7時起きでいい。
しかし例によってみみたが明け方噛んだり引っ掻いたりで起こしてくる。
昨日はひどくて、今も右の太腿に真っ赤な跡が一直線に残っている。
余りにもせがむので5時頃起き上がって朝のカリカリをあげた。
布団に戻るがみみたもまた布団に戻ってきて、その後もまた噛んだり引っ掻いたり。
あまり眠れていない。


病院は予定の診察時間よりも待たされて若干疲れたものの
CTスキャンも血液検査も問題なし。
コレステロールも基準値以下に下がった。
解放感を感じながら帰ってくる。
光が丘の LIVIN に寄って材料を買って、昼はキムチ焼うどんを作る。
揚げ玉を少し入れるとおいしい、うどんは少しゆるめに茹でた方がいい、
熊本で買った唐辛子入りの塩を最後ふるといい。
おいしくできそうなイメージがあって、その通り作ったら実際おいしくなった。
缶ビールを1本開ける。平日昼からのビールが心地いい。


午後はどうしよう? 3連休は混んでるだろうからドライブなら今日か。
どこにも行かないとしても公園に散歩へ。
そんな話をしていたが、妻は妻で病院に行ったりで疲れていたのでまずは少し休もうと。
僕は和室で本を読むことにする。
今日中に今読んでるのを読み終えたい。
畳の上で最初読んでいたが、体を楽にしたいと布団を敷いてその上に寝転んだ。
…気が付いたら17時。
リヴィングのテレビからは大相撲の中継が聞こえていた。
隣には妻も寝ていて、足元にはみみたも丸くなっていた。
明け方だとあんなに噛んだり引っ掻いたりで大変なのに
今は穏やかに、僕が足の位置を変えるとそれに合わせて前足をピトッと乗せたりする。


ああ、せっかくの平日の休みが昼寝で終わったか…
一瞬そう思ったけど、いや、これでよかったのだと。
平日の昼間こそ贅沢な時間の使い方はない。
今休んでる場合じゃないという後ろめたい気持ちがその時間を一層甘美なものにした。
読みたかった本もあったのに何やってんだよ自分、という塩辛い思いもあり、
検査後の解放感もあり、昼ビールの爽快感もあり。
そういうのが混然一体となった昼寝。
百点満点だった。
こんなふうに堂々した昼寝はいつ以来だろう?