レンタカーというもの

全般的な世の中の流れとして
B2B(Business to Business 企業から企業へ)は製品からサービスへ、というとき
B2C(Business to Consumer 企業から消費者へ)はどうなんだろうと。
B2B2C 含めて、買い切りの製品から定額的なサービスへと向かうのだろう。
どんな分野が向いてるだろうか、と考えてみたときに
むしろ今なんでこれがないのか? と思ったのは自動車。
ローンを組んで購入するのではなく、月額いくらでレンタルする。
マンションだって賃貸があるんだから、自動車にあってもいい。
所有することに各段興味がなければ賃貸でいい。


この車種で新車だったら1年契約だといくら、
5年契約だとグッと下がりますというような。
定期メンテナンスや車検はもちろん利用者が直接負担することはない。
その分月額利用料に上乗せすることにはなるけど。
便利だと思うけどな。
車の好きな人だったら1年ごとに別の車に変えてみたり。
さらに進むと、提携ガソリンスタンドで定額制で給油できるとか。
月間500kmのユーザーだとこの上限まででいくら、超えた分はいくらというような。


なんでないんだろう?
トヨタや日産はなんでやらないのか。というかやらないだろうな。
いろんなしがらみがありそうで。
何兆円もの産業。
売ってナンボの産業構造を貸してナンボにするのはかなりの業務転換が必要とされる。
自動車ローンの会社が成り立たなくなるとか、
自動車保険の仕組みを作るのが難しそうとか。


探してみたらあることにはあった。
「月額定額クルマ乗り換え放題サービス『NOREL(ノレル)』」
https://221616.com/idom/news/press/20160818-19456.html
でもこれは、中古車買い取りのガリバーがやってるというところがミソなんですよね。
そうすることで抵触しないものがあるのだろう。
所有者が一律ガリバーになることで容易になるというような。


そういう意味では、自動車メーカーよりもタイムズカーシェアの方がやりやすいと思う。
東京に暮らしているとここ数年でのタイムズカーシェアの広まり具合足るや。
それこそ一時期のガリバーの急成長を見るかのようであった。
駐車場でレンタカーを貸すという発想が素晴らしかった。
次は本当の意味でのカーレンタルに進むんじゃないかな。
短期的なレンタカーではなく、長期的なレンタカー。
今時大手企業で利用している業務用のPCってレンタルじゃないですか。
3年、4年使ったら交換というような。そんな感じで。


ネットを利用した配車サービス「ウーバー」が本格的に日本参入したら世の中変わる。
amazon の日本上陸並みに。
いついつの時間帯でA地点からB地点まで行きたい利用者がいて、
その間自家用車と運転車とが空いていたらA地点で乗せて運転してB地点まで行く。
一定の利用料金のやりとりをする。そのマッチングサービス。全てアプリで済ませる。
利用者と運転者が相互評価するから変な人に当たる確率は減っていく。
そんなの誰がやるの? 見ず知らずの人を乗せるって?
と最初は思うけど、AirBnB の普及が今、かなり進んでいる。
白タク問題があったりですぐには日本に入ってくることができずにいるけど、
過疎地や観光地で限定的な利用はありなんじゃないかということで
今は政府を含めて検討中の段階(だったはず)。


こういうサービスが来るという時代に
自動車業界、レンタカー業界もどんどん変わっていかなきゃいけないと思うんですね。
素人が上から目線で言ってしまうのもなんですが…