Blue Man Group

終演後、撮影に応じる Blue Man


昨日の夜は六本木に Blue Man Group の来日公演を見に行ってきた。
昨年のサマソニでショーケース的なライブをたまたま見て
「面白い!」と興奮、即来日公演のチケットを押さえた。
CDも買ったし、DVDも買った。予習は万全という状態で臨む。
http://blueman.jp/index.html


入場すると白い紙の鉢巻が1人1本渡される。
これで観客1人1人が自分の存在をアピールするのだという。
ショーである以前にアートなんですよね。
暗闇の中で見ると、大勢の観客たちの頭に巻いた鉢巻が光ってた。


早めに申し込んだ僕は最前列から2番目の席になる。
いわゆるポンチョシート。
座席にポンチョが配られてて、ショーの間はかぶってなきゃならない。
蛍光塗料入りのドラムを叩くのでそれが飛んで来るのかと思いきや、
ステージの途中で飛んできたのはなんと、恐らく×××を××したもの。
ええええーって場内騒然。悪ふざけにも程があるよ。
でも、だからこそ楽しい。


開演までの間座って待ってると、ポンチョシートだったからか
「前ニューヨークで見たときには」「シカゴで見たときには」という声がちらほらと聞こえた。
リピーターが多いのかも。
客層はカップルか女性同士という組み合わせがよく目についた。いや、ほんと女性ばかり。


サマソニは演奏主体だったのが、本公演はネタの披露というかパフォーマンスに重きを置いていた。
先日見たDVDもタイトルが「The Comples Rock Tour Live」となっていたように
どうも本公演とは違う、ロック主体の別働隊のようだ。
そっちサイドを期待していた僕としてはちょっと期待はずれ。
CDやDVDの内容をなぞってやるのかなと思ったら全然違ってて、それはそれでよかったんだけど、
その分、サマソニでは倖田來未が歌ってて、DVDではヴィーナス・ハムが歌ってた
ドナ・サマー「I Feel Love」のカバーが出てこない。残念。とても残念。
「Above」とか「The Current」みたいな無条件で盛り上がるパーカッション連打、
ギターがギュイギュイ鳴りっぱなしの曲も無し・・・


あと、ずっと座って見てたのでそこも盛り上がりに欠けたなあと。
ツインドラムにスタジアム・ロック直系メタル・ギターなので
黙ってても体動くのに、誰も立って見てないし。
座ってると体がうずいてしょうがない。
恒例の「ロック振り付け講座」はあったけど
(「#1 ヘッド・バンギング」「#2 腕を振りましょう」って感じで観客みんなでやる)
これも座りながらだから、腕は振っても気分はサマソニよりも盛り上がらず。


などなどいちいち比較したらアレだけど、面白くなかったか?と聞かれたらそりゃ面白かった。
とにかく、客席いじりまくり。
そういうネタばかりだった。Blue Man の3人がとにかくステージから降りて客席歩き回って
ターゲットを見つけるとその場でなんかさせたり、ステージに引っ張り上げたり楽屋裏に連れてったり。
見ててハラハラした。
詳しく書くとネタバレになるから書くわけにいかないし、詳細に書いたところで百聞は一見に如かず。


かわいい女の子をピックアップしてステージに上げて、
Blue Man の3人と一緒になってあれこれやらされるってのがあったんだけど、
サクラじゃないんだろうなあ。リアクションが面白かった。
ここって毎日雰囲気が変わるんだろうね。
「開演前のテロップでどんなとんでもないメッセージが流れるか」
「開演後遅れてきた人はどんな扱いを受けるか」
この辺り書きたくてたまらないんだけどなあ。書くわけにはいかないか。
僕が一番笑ったのは配水管の「インタラクティブ」かな。見た人にしかわからなくてすいません。
Blue Man Group 特有のコミカルな文明風刺。


1コだけネタばらしすると、「ロックスター講座」でやった曲は
DVDではDEVOの「Whip It」だったりするけど(アメリカではポピュラーなヒット曲なのかな)
ここ日本では「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」と
マドンナの「Like a virgin」とドラえもんの主題歌でした。


最後は噂に聞いていた何十個ものトイレットペーパーを舞台後方から一斉放射。
観客たちが皆、後ろから飛んで来たトイレットペーパー(触ってみるとかなり固い)
を必死になって前へ前へと引っ張って次に渡す。
僕も夢中になって右に左に後ろに前に。
ふと我に帰って見渡すと会場中が真っ白い紙の洪水。壮観だった。


なんかあっさり終わってしまった。1時間半無かったのかな。物足りなかった。
ロック・パフォーマンスとしてそもそも素晴らしいんだから、
もし次に「Rock Tour」として来るのなら、もう1度見たいと思う。


見終わって周りの人たちからは口々に面白かったと。
初めて見たら、絶対インパクトあると思う。

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僕が以前、Blue Man Group について書いたもの。


サマソニで見たとき
http://d.hatena.ne.jp/okmrtyhk/20070812


□その後DVDなど見たとき
http://d.hatena.ne.jp/okmrtyhk/20070820