深大寺へ その2






神代植物公園の園内マップ。
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/map045.html


温室を出て、バラ園へ。
都内一大きいということだけど、残念ながらまだ咲いていない。5月下旬から。
体育館ぐらいの敷地にピンクのが1輪、黄色のが1輪ずつ咲いていただけ。
庭園の真ん中が噴水、その奥にギリシャの神殿のような休憩所。噴水の脇に藤棚。
ぼたん・しゃくやくもそうだったけど、バラの品種の多さと言ったら!
数え切れない。カトリーヌ・ドヌーヴなんてのもあって。
バラの名前を捧げられる女優。なんという名誉か。


植物園中央のバラ売店前にて休憩。串に刺した団子を売っている。
雑木林を抜けて北側のさくら園に行くつもりが
歩いているうちになぜか正反対の正門へ。
あれれれれ? 気を取り直してつつじ園へ。白にピンク、赤の植え込みが
こちらも咲き揃っている。「常陸山」といった品種名に
「これは芋焼酎系、これは麦焼酎系、これは日本酒系」といった分類をする。


今度は西の端の山野草園の脇を通ってさくら園に行くつもりが、
歩いているうちになぜかまた中央のバラ売店へ。
あれれれれ? どういうことだ? 行ったり来たり。
先導してる僕らどんだけ地図が読めないんだか…
「配ってるマップの縮尺がおかしい」「『現在地はここ』みたいなのがない」
などと言い合う。


広場を突っ切ってようやくさくら園へ。しかし、咲いてるわけもなく。
桜の後、バラの前。狭間の時期に来てしまったようだ。
マグノリア園も終わりに差し掛かっている。
でもまあ周りを緑に囲まれて、静かな林の中を歩いて、瑞々しい空気を吸った。
それだけでも十分、よし。
深大寺門を出る。


すぐ目の前に蕎麦屋がいくつか。いきなり大混雑。連休効果か。並んでいる。
13時近く。今が一番混んでるのか。
通り抜けて深大寺に入っていく。元三大師堂。
http://www.csa.gr.jp/jindaiji_3.html
階段を上って、開山堂へ。小さなお堂があって、中に仏像が並んでいた。
奥の方に歩いていくと中西悟堂像。
どっかで聞いたことあるなあと思いつつ石に彫られた略歴を読んでいたら
「天衣無縫の自然児」「日本野鳥の会初代会長」とあって、
あ、千夜千冊に取り上げられてる方だ。『かみなりさま』だ、と。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1247.html
ここ深大寺で得度した。


さらにその奥にはタイムカプセル。
調布市から、未来へ。1988-2088」とある。えらく先だなあ。
埋めた人は誰も生きてはいないよな…
これは個人的な思い出を埋めるタイムカプセルというよりは、
100年後の人たち向けなのだろう。
いったい何が入っているのか。当時の世相の分かるものか。


戻って、本堂へ。手水舎、常香炉。絵馬におみくじ。深大寺そば組合のノボリ。
なんじゃもんじゃの木が白い花をつけている。今が見所だという。
これってそういう品種なのではなくて、
調べてみたらその土地の人が見慣れぬ立派な木に対してつける名前であって、
ここ深大寺だとヒトツバタゴとなるようだ。


山門を出る。
寺のお坊さんがマイクとスピーカーで東北大震災への寄付を呼びかけている。
またずらっと蕎麦屋が並ぶ。
目の前の店に入ることにする。混んでいてしばらく待つ。
掛けそばととろろご飯のセットにした。そして熱燗。
深大寺ビール」(ホッピービバレッジがつくっていた)や
焼酎お湯割りもあったんだけど。これが一番温まりそうだと。
蕎麦もとろろご飯もうまかった。
黒い大福のようなものがセットでついてきて、よく見るとねずみ男だった。
ゲゲゲの女房』にあやかった新しい町おこしなのだろう。
2人が初めてデートしたのが深大寺とのこと。
店を出るとねずみ男の像が立っていた。
ふかしたての蕎麦饅頭が気になって1個食べてみる。


蕎麦屋の立ち並ぶ通りを東西に歩いてみる。
水車が回っている。古池にでっぷりと太った錦鯉。
各店の店先ににて「揚げそばもち」というのを売っている。
磯辺焼きを串に刺したようなもの。食べてみると確かに蕎麦の味がした。


深大寺周辺の蕎麦屋マップのようなものを観光案内所でもらう。同じのが、
http://chofu.com/web/jindaiji_soba/


合わせて深大寺散策マップを。
読んでみて今さらながら、深大寺は縁結びの寺であったことを知る。