深大寺へ その3




通りを渡って、水生植物園へ。奥には蕎麦畑もあるようだ。
湿地を活かし、尾瀬のような木造の道が伸びている。
キショウブが咲いていた。
水面に木々や水辺の草が映り、たゆたう。
よく見ると亀がのんびりと泳いでいる。
静かな空間。整備された湿地帯って癒されるものがあるね。
(ベタだけど、宮崎駿的風景。大人のデートコースとしてここはありかもと思う)


深大寺城址へ。小高い丘を登る。
戦国時代の城で、城跡と呼べそうなものはもう何も残っていない。
土塁があっただけで石垣の類はない。
木々に囲まれた小さな原っぱと、その反対側に広々とした原っぱがあるだけ。
後者の奥の方に住居跡の柱の位置に切り株のような、
椅子代わりの石が規則的な配列で並んでいる。
そこに腰を下ろして一休みする。


原っぱの反対側の端にススキの寄り集まったお化けのようなものが。
行ってみる。パンパスグラスというらしい。
そういえば植物公園の広場にもあったな。
縦横2mぐらいか。これは調べてみるとたくさんのススキが集まったものではなく、
1つの株が大きく育っていったものであるようだ。


丘を下りて、水生植物園を出て、小田急のバス停へ。
吉祥寺行きに乗る。1時間に4本。
途中までは割とスイスイ行ったけど、
井の頭公園に近づいた頃から渋滞に巻き込まれる。
「いせや」の前で長いこと止まって、焼き鳥を食べている人たちがうらやましくなる。


バスの広告で三鷹市芸術文化振興財団が主催の「日本の女優」という上映会を知る。
サブタイトルが「憧れただけで幸せだった」三鷹市のホールで。
http://mitaka.jpn.org/ticket/1105280/
11人の女優の出演作を月に1回、土曜の昼・夜と2本立てで上映。
田中絹代に始まり、京マチ子杉村春子など、最後に原節子
これは時間を見つけて見に行きたいなあ。


ハモニカ横丁に入って、飲む。
最初カウンターだけの小さな店に入って(カルメン・マキが流れていた)、
次に「ミュンヘン」というできたばかりのお洒落な店へ。
http://r.tabelog.com/tokyo/A1320/A132001/13125534/
世界各地のビールが飲める。
僕はバナナ風味の口当たりのよいビールを飲んでみた。
食べ物もおいしい。豚肉は「佐助豚」というブランド。
ギリシャ風だったかローマ風を頼むとローストしたのが出てきた。
あとはソーセージやピクルスあれこれなど。
ソーセージとモツの煮込みやフィッシュ&チップスもうまかった。


飲みながらあれこれと話す。
物語講座の集まりということもあってそれらしき話も。
00年代以後の日本文学における中原昌也の位置づけであるとか。
エスカレーターに乗るときになぜ東京は右側を開けて、大阪は左側を開けるのか。
それを事実関係を調べるではなく、まずはどう「読む」か。


2軒目は「くぐつ草」に行ってカフェオレを飲んで帰ってくる。
そんな感じで、1日が終了。