先週の帰省で母校まで歩いて行って、懐かしく思う。
ああ、この道を毎日1時間かけて自転車で往復したなと。
よくそんなパワーがあったな。
その分とても瘦せていた。
今も可能なら自転車で会社に通いたい。
しかしそれは許されない。
途中で事故に遭っても労災が下りないとかめんどくさいことが多い。
オフィスの入っているビルにそもそも駐輪場がなかったり。
スーツの裾が絡まったらやだしなあとも思う。
そのために裾を絞るのもなんか馴染めない。
そういえば東京の高校生は自転車通学するのだろうか。
見かけはする。しかしそんな大勢ではない。
練馬の今の家の近くで、とある家に停めてあった自転車に
日大二高のステッカーが貼ってあった。
前の荻窪のアパートから目と鼻の先にあった。
あそこまで通ってんだな。30分ぐらいかな。
石神井公園まで出て、いや、笹目通りから環八か。
四面道で曲がるのだろう。
東京の保護者は大通りを自転車に乗ると危険、と言いそうな気がする。
かといって住宅街の中を走るのも歩行者が危険と。何かと難しい。
ここから1時間自転車に乗ったら、どこまで行けるだろう?
どこまでもどこまでも東京や埼玉の街並みなのだろうか。
毎日1時間の道のりを行き来するがゆえに体得した距離感やスピード感がある。
青森市の端から端まで俺の脚だとこれぐらいかかるのか、2時間かかるのか、という。
風景の移り変わり。季節による陽射しの違い。海からの、山からの、風の匂い。
稲穂が育って、刈り取られて。遠くには八甲田山が見えて。
そういう3年間を過ごすことができてよかった。
東京の中高生にはそれはないか。西の方でない限り。
どうなんだろう。
一方でバス通学ゆえのときめきやためらいというものもあるはずで。
高校が家の裏、といやつがいてうらやましかったけど
徒歩一分、何もない通学の時間となる。
朝ドラヲを見て、ベルが鳴ってから家を出る。
毎日のように遅刻していたな…