青森へ その2

夜、明後日の同窓会に向けて東京助っ人組でメールのやりとり。
東京側が同級生35人で切り盛りするとしたら
青森側は135人が目標だったか。規模が違う。
連絡がどうなってるのか、あれこれバタついている。
でもまあそんなもんか。
午前0時前に寝た。


7時半に起こされる。
朝食は昨晩の残りのホタテ刺身をバターで焼いたものなど。
ひよっこ」を見る。峯田が出ている。
家中に掃除機をかけて9時過ぎに家を出る。
レンタカーを借りて母と妻と三人で津軽半島の先、今別の方に出かけて
母の実家にて線香をあげて墓参り。
アスパムまで歩いていく。その近くにトヨタレンタカーがある。
戻ってくると妹夫婦と甥っ子、姪っ子が来ていた。


出発するが曲がろうとしたら一通で遠回りしたり、
地図を忘れて一度取りに戻ったり。
途中墓に備える花と実家への手土産の果物を買う。
モタモタしたけどベイブリッジを渡ってからは順調に走っていく。
海沿いにフェリーふ頭の脇を過ぎて
以前住んでいた油川からは奥に入ってバイパスに乗る。
僕が小さかった頃は後潟の先の中途半端なところまでだったのが
今は蟹田まで伸びたのだそうだ。
油川の先はほとんどが田んぼの中だった。
道路の両脇に緑の稲穂が育っていて眩しい。


昔はよく叔父の運転する車に乗せてもらっていったものだった。
なんとなく道はわかるけど、久しぶりなので頼りない。
蟹田を過ぎてナビを見るとそっちじゃないはず…、という道ばかり示す。
中小国を過ぎて大平に入るところの
曲がり角に建っていた古い大きな家が無くなっていた。
昔は食べ物や日用雑貨を売っていた店だったけど。これが目印だったんですよね。
味はあるけど名家とか文化遺産という感じではなく。
ここから山道に入る。


小国の峠を下りる。
新幹線の津軽今別駅と道の駅アスクルがひとつ場所に連なっている。
ここでトイレ休憩して、大川平の集落へ。
駅で田んぼの風景を撮影した後で、母の実家へ。
もう何年振りだろう。
昔は、少なくとも学生時代はお盆と正月は必ず泊まりに行っていた。
今はいろいろあってその面影もない。
叔父もすっかり年老いていた。
線香をあげて、また車に乗っていく。


今別のお寺へ。
僕も母も場所のイメージはあるけど名前を知らない。
なのでナビに入れられない。
google で調べると本覚寺と正行寺が出てくる。
母に聞くと本覚寺じゃないかと。検索すると太宰治ゆかりらしい。
行ってみると母は一言、ここは違うという。だよな。
太宰ゆかりだったら僕も覚えているはず。


もうひとつ、正行寺へ。
僕の記憶と違って、山の中ではなくて海の側だった。
着いてみて、母は今度はお墓の場所が思い出せないと。
いつもお盆など大人数でくっついていくので
一人で行こうとしたときに正確な位置を知らない。
案外、そういうものかもしれない。
しかも田舎の集落によくあるように皆、同じ苗字。
母はここだと思う、しかし家紋が違うと。
僕も違うと思う。もっと奥まった場所じゃなかったか。
お寺の方に聞いてみると台帳を手に、やはりここじゃないかと。
じゃあそうなのだろう。
枯れた花と燃え残ったロウソクを片付け、新しい花を供え、線香に火をつける。
道の駅で買った「がっぱらもち」を食べる。プレーンとあずきのと。
郷土料理なのだろう。僕はこれまで知らなかった。
思いがけずおいしかった。