下の名前で

妻の受け持っている教室で、
これだけ過ごして苗字でなんとかさんもなんだから
下の名前で呼び合いましょう、となった。


こういうときすぐ反応するのが女性で、
男性は無反応、ようやく一人が今のままでいいという。
そうだよなあ。恥ずかしいんですよね。
男性からすると。
そういうの、特に理屈はない。


下の名前で呼んでいいのは母親だけ。
というか下の名前で呼ばれるのは怒られるときか、
買い物を言いつけられるときか。


あだ名も、なくていいという人が大半ではないか。
あってもいいけど、なくても困らないというか。


こういうのって距離感の違いか。
男性は近かろうが遠かろうが無頓着というか。
必要なら近づくし、というような。
いや、そんなしょっちゅう近づかなくていいよ、みたいな。


もちろん逆に、ある集団に入っていくときに
自分のあだ名はこれまでこうだったから、
これからもそう呼んでくれ、という人もいる。
あれってなんか勇気のいることのように思う。
なぜなのかは、うまくいえないけど。
自分にはできない。
長年親しんだあだ名があったとしても。


一方で、全く関係のない偽名を手に入れて
それで呼ばれるようになってみたいとは思う。