青森帰省2日目

青森港から望む陸奥湾


昨晩は22時には寝た。
20時の時点で限りなく眠かった。
新幹線と特急での移動の疲れと、たぶんこれまでの仕事の疲れ。
さすがに早すぎるだろうと半ば無理して「長いお別れ」を読み続けた。続きも気になって。
見たいテレビもなく。ちなみに昨晩の夕食はハンバーグだった。
もしかしたら母の作るハンバーグなんて10年ぶりかもしれない。


寝ていたら23時頃携帯が鳴る。
驚いて目が覚める。最初の一瞬、障害発生で呼び出しの電話だと思った。
どうしてここまで追いかけてくるんだ?とぐったりした気持ちになる。
携帯を見たら妹からだった。
旅館の地図を印刷してきたのを東京に忘れてきたというのと
あさっては何時に出発できそうか、昼はどこかで食べれそうかメールで聞いていた。
その返事。地図は心配ない、午前中までには着くとのこと。


そこからまた寝て、朝8時に起こされる。
ごはん、味噌汁(わかめ、油揚げ、高野豆腐、ねぎ)、漬物、
目玉焼き、ソーセージ、サラダ。
ご飯は昨晩五穀米だったのを白米に変えてもらった。


家中に掃除機をかけて、10時過ぎにバスに乗って新町へ。
今日もまたバスは混んでいた。
母に聞いたら、本数が減ったのだという。


駅西口で下りたので、LOVINA に入る。
4階の本屋と新星堂跡地の古本屋に入るが、何も欲しいものはなし。
AUGA に移って、4階の無料インターネットコーナーへ。
持ってきたノート PC が使えなくて、
昨晩は Yahoo のメールのチェックと mixi でのやりとりは全て携帯で。
普段携帯を使わない僕としては珍しく現代人らしいことをしてるなあという気持ちになった。
パケット代がどれぐらいになるのだろう?という心配もしてみたりする。
自分がどういう契約をしているのか、月々いくら引かれているのか、
大雑把には覚えているもののこまごまとしたことは全然知らない。
携帯でメールをやりとりする人も何人かだけだ。
その何人かともそんな頻繁にやりとりしているわけではない。


AUGA の PC で改めてメールチェック。
特にこれと言って問題はなし。
Yahoo の方にはなんかあったらメールを送ってきてくれと会社の人には言ってある。
メールも届かず、携帯も鳴らず。
何事もなく平穏無事に過ごしているのならばいいのだけれど、そんなことあるわけないし。
休みの間は日々の仕事から解放させてあげようと気を使ってくれているのだろう・・・


夜店通りで古着屋回り。
この前の夏来たときにはまだ営業していた店が貸し店舗になっていたり、
ただ単に休みなだけなのかもしれないけど、シャッターを下ろしていた。
それ以前に夜店通り自体が開いてない店が多い。不況のどん底まで近付いたように思う。
それでも何軒か開いていて、覗いてみる。欲しいと思った服はなし。
アスパムの方まで歩いていって「CONVOY」に入る。CONVOY にもこれはという服はなし。
居合わせた客と店員が SAMURAI JEANS の話をしていて、
青森でも取り扱っているのはここだけってことで。
それぐらい品揃えはいい店なんだけど、今回はどうにも。
刺繍の入ったジーンズで「いいね」と思うのがあったけど、サイズが合わなくて断念。
REPLAY で割といい色のがあったので買おうかなあと悩む。
「割と」レベルなので今回は見送り。
2月のこの時期ってたぶん仕入れの谷間の時期なんだろうな。
ま、しょうがなし。
そんなわけで今回は珍しく青森で服は何も買わないということになる。


来たついでにアスパムの裏まで行って陸奥湾を眺める。
人の姿はほとんどなし。
海は春先のような青い色をしていた。遠くの山も雪が少ない。


そうだ。そういえば。
「霊波之光」とかいう宗教団体が
青森のこの地域(安方)に進出しようとしているみたいで、
それに反対する地元商店街のノボリがあちこちに立っていた。


昼食。「さくらの百貨店」の裏の通りにベトナム料理の店を見つけて気になったものの
心は既に「味の札幌」の味噌カレー牛乳ラーメンと決めていたので、振り切る。
歩いていく途中でダーツバーを見つける。青森にもあるんだ、と驚く。
(僕の所属する PJ ではダーツが大流行していた時期があって、
 なにかっつうと2次会はダーツになった。
 僕は買わなかったけど、何人かはマイダーツを購入した)


味噌カレー牛乳はいつも通りの味。うまかった。
全く変わらない味を嬉しく思う。


「さくらの」に戻って地下の食品売り場にて
母から言われてた鶏胸肉300gとケチャップとマヨネーズを買う。
鶏肉はハムにして東京に戻る時に持たせてやるという。昨晩食べた。
あっさりしていておいしかった。


他に見るものはなし。
あとは最後に AUGA に立ち寄るだけか。
新町には岡田書店、成田本店と大きな本屋が2つあったんだけど、
なぜかこの時期どちらも改装工事中。
本を買うにも買う場所がない・・・
ほんと今、新町は何もない。


AUGA でまずはヴィレッジ・ヴァンガードに入る。
本と CD を眺める。今青森市で最も気が効いている本屋と CD 屋は
ヴィレヴァンかもしれない。それはちょっと寂しい。
Linda & ... の3枚目と The Detroit Cobras の1枚目を見つけ、
どちらも東京で探そうとしたらめんどくさそうだし、買おうかなあと思う。
(ま、ネットですぐ買えるんだけどね。だけどそれは今1つ楽しくない)
あれこれ悩んだ末に、帰りの日に買うことにする。
珍しいは珍しいんだけど、今青森で聞きたい気分でもなく。


昨日同様、PAX へ。
廃盤系の日本盤がないかもう1度ちゃんと見ていたら
Feeder , +/- , Black Label Motor Cycle Club の
それぞれ2・3年前だったり4・5年前の日本盤を見つける。
Feeder と +/- は前から気になっていたし、買うことにする。
Feeder は日本人がベースの UK バンドだよなあぐらいのことしか知らなかったけど
昨年出たベストアルバムのジャケットがなかなかかっこよくて
そのうちいつかと思っていた。売れ残っていた CD 2枚ともジャケットがかっこよくて
まずは3枚目の「Echo Park」ってのを買った。
発売は01年で、今までこれ、売れ残ってたのか・・・

  1. /- は Bloodthirsty Butchers とツアーしたんだったか。

僕が買った04年の日本限定のミニアルバムは
ブッチャーズの吉村秀樹が絶賛のコメント文を寄せている。
この日はほんとなら、Cursive の昨年出た新譜を買うつもりだったんだけど、
これは東京戻ってもあるだろうと先送り。


一通り用事が済んで、バスに乗って家に帰る。
シネマ・ディクトで「エンロン」を見ようか迷う。
巨大企業エンロンが崩壊した顛末を追うドキュメンタリー。
都内は10月か11月ぐらいに公開したと思う。
それがようやく青森まで来た。
見たかったんだけど、上演時間まで2時間近く待たなくてはならなかったので諦めた。


買ってきた CD を聞こうと思ったのに、
ニコンポが寒さでいかれててトレイが動かない。なんとか動いても CD を読み込まない。
今の気分に合うものってことで
テープで Todd Rundgren のシングル集の1枚目を聞く。名曲ぞろい。
「Be Nice To Me」「I Saw the Light」「Hello, It's Me」「A Dream Goes On Forever」...


「長いお別れ」を読み終える。
素晴らしかった・・・
登場人物の1人1人が脇役に至るまで血が通っていて魅力的で、うんうんかんぬん、
そういう月並みなところから始まってあれこれ書きたいけど
長くなりそうなのでやめておく。
村上春樹訳が出て来たらそれを読んで、なんか書きたい。
村上春樹がこの作品が好きなのも読んですぐに分かった。
よく似ている。ものすごく似ている。
比喩の使い方が特に。
比喩と地の文との混ざり具合と、それがもたらす効果の質と量と。
あと、文体の乾き方の度合い。


母が地元の新聞から切り抜いていた、
青森県内各地のうまい店を紹介するコラムを読む。「青森フード記」というタイトル。
今の若い人が東京で修行して、故郷に戻ってきて店を出すというパターンを幾つか見つける。
偉いもんだ、と思う。


夜はポトフ。
前の晩もそうだったが、銭湯から帰ってきてチビチビ缶ビールを飲む。