伊香保合宿 その6

12時前。竹久夢二記念館を出て、隣の「食の駅」へ。
中のカレーうどん屋「游喜庵」に入って昼を食べる。
http://www.yukianudon.com/
http://tabelog.com/gunma/A1004/A100401/10007837/
ここがいいと聞いて入ってみたんだけど、たしかにうまかった。
カレーは名店「デリー」と共同開発、
うどんは水沢うどんの中では最も有名な「大澤屋」
これで外すわけがないというか。
「キーマ」「和風チキン」「スパイシーマサラ」「ガラマーチャ」「牛トロ」
「辛そうで辛くないカレーうどん」「マイルド和風」「坦々つけうどん」など。
トッピングも海老天、アボカド天、揚げ野菜、チーズ、ゆで卵、豚バラなどと豊富。
僕は「キーマ」に揚げ野菜を追加。
さつまいも、レンコン、レッドピーマン、ニンジン、ブロッコリー、しし唐と彩り美しく、
もちろんそのまん中には揚げた舞茸。
カレーもスパイシーでうまかった。他のメニューも食べてみたかった。
僕らの入ったタイミングがよくて全員入れたけど、その後は行列。人気店のようだ。


「食の駅」には群馬の野菜や酒など名産品の数々。
皆が話題にしたのが蚕を象ったチョコレート「蚕の王国」
http://yurugido.com/
これが本物そっくりで… 今にも動き出しそうな…
冗談なのか。どこまで本気なのか。
13時を前にしてここで1人お別れ。
また竹久夢二記念館で1時間過ごして、さらに3人がバスで渋川駅へと向かう。


群馬出身の方が車で来ていて(ミツオカという珍しいメーカーのものだった)
武久夢二記念館に停めていた車に残りの5人で乗り込んで石段街前の駐車場へ。
いっぱいで、しばらく待つ。
石段を半ばまで上って足湯に入る。
僕何かは普通に入ったけど女性の何人かは靴下ではなくタイツで。
泣く泣く諦める。
15:30の新宿行きのバスでまた1人。残り4人。少しずつ寂しさが生まれていく。
次の16:32でふたり、僕は今回のメンバーでは最後の17:32となる。
バスの運転手に空席があったら乗って行きたいと聞いてみたら満席とのことだった。


1時間どうするか、となって車に乗って保科美術館へ。
http://www.hoshina-museum.com/
大通りからは少し奥まったところにあった。
竹久夢二・足湯」と看板にあったのでこっちにも入ってみるかと思っていたら
木材を寄せ集めて作った蓋がしてあって「入館者のみ」と。
まあいいか、せっかく来たんだからと入館する。1,000円。
観客は少なく、物静かな美術館だった。


目玉はやはり竹久夢二なんだけど、
大正アールデコを代表する謎の画家小林かいちの作品がとんでもなく素晴らしかった。
最後の最後に目が覚めたというか。
http://www.hoshina-museum.com/works/kaichi.html
http://matome.naver.jp/odai/2133639762816448301
大正時代とは思えない、斬新な色彩と構図で描く女性たちの孤独。
トランプや十字架、絡まる蔦といった象徴的で求心的なモチーフ。
そして黒、紺、ピンク、赤の色遣い。なまめかしいのにエロティックではない。
当時は絵葉書や絵封筒に描かれた。
長らく出生年や本名や性別(!)が不明とされてきたが、
数年前遺族が見つかってようやく少しずつ人となりが明るみになった。
常設しているのはここ、保科美術館だけであるという。
国書刊行会から出ている画集を買った。2,940円。


もう一人気になったのは友永詔三という人形作家。
NHKの人形劇『プリンプリン物語』のキャラクター造型を担当。
僕が幼稚園の頃毎晩見ていた。とても懐かしい。


昨日下りた「見晴下」のバス停の上り方面へ。
その隣の「清芳亭」という温泉饅頭屋へ。
http://www.seihoutei.com/
この2日間、あちこちで温泉饅頭の店を見かけてきたけど
群馬の方もここが一番おいしいと言っていた。
大きな店内、カウンターの中には女性の店員が10数人と控えている。
羊羹や柏餅も売られていた。
僕はお土産に買って帰らず、試しに1個だけ食べてみた。
皮が白いのとこげ茶色のとがあるようで、僕はこげ茶のを食べてみた。
上品な甘さでおいしかった。70円。
店内の壁に飾られていた伊香保温泉界隈のイラストの地図を買う。50円。


バス停へ。渋滞しているのかバスは10分遅れ。
16時台のはバスが3台連なっていた。ここが一番乗客が多い時間帯なのか。
ここで皆と別れて、僕は独りきりになる。ずしりと寂しさが募る。
楽しいときはあっというま。
「食の駅」まで下りて行って、お土産の酒を買う。「谷川岳」900円。
バス停まで戻る。次のバスまで30分以上ある。
メーリングリストに今回撮った写真をアップする。
一人きりだと夕ぐれの寒さも体に沁みる。


目の前には「伊香保グランドホテル」とても大きいけど、
どことなくなんとなく景気の悪そうな。看板には
「365日同一料金1泊2食付
 チェックイン&アウトはご希望通り
 お食事は旬の味覚あふれるバイキングで
 飲み放題付バイキングプラン 7800円」
とあった。安いけど、それなりか。今の僕にはそそらない。
調べてみたら伊東園グループに買収されてリニューアルされたとのこと。
「黄金の湯館」という大きな温泉施設がある。入ろうかどうか迷ってやめた。
伊香保健康ランドっぽい。


17:32 僕のときもバスが10分遅れ。こちらは1台のみ。
渋川駅を過ぎた辺りから日が暮れて暗くなる。
渋滞でノロノロとあんまり進まない。
途中上里サービスエリアで70分遅れ。
20:07到着のはずが、これは21時をすぎるか。
そうか、バスは片道2,300円と安かったけど、こういう落とし穴があるのか。
日曜の夜の関越自動車道、東京方面。そりゃ混むよな…
運転書のアナウンスでは「80kmのうち50kmの渋滞です」と。
ダライ・ラマの自伝を読みつつ、ほとんどの時間を寝て過ごす。
新宿に着いたのは21時過ぎ。丸の内線に乗って帰って来る。
メーリングリストには続々と参加者の到着報告が。遠くは山梨や香川から。
バスで帰った人たちは同じように1時間から1時間半遅れたようだ。


次は夏、山梨や香川という話になる。
行きたいもんだ。いや、行きたい。