仕事帰り、後輩2人にわざわざ大江戸線で光が丘に来てもらって
CD部屋の巨大CDラックの位置を変え、
持ち上げて下にオーダーカーペットを敷く。
これが済まないとCDやDVDを詰め込むわけに行かなかった。
廊下に山済みだったのがようやく片付く。
作業そのものは30分も掛からず。
え? これで終わり? いいんですか? という。
お礼としてポチ袋に少量ながら入れて、渡す。
こんなにもらっていいんですか!?
となって、それぞれ懐には納めず、このお金で
9月に予定したBBQでいい肉を買うということで落ち着いた。
まあ渡した先はどう使おうと構わないし、
皆のいる場で使ってくれるならそれはそれでとてもうれしい。
こういうことはケチらない方がいい。
晴れの場でご祝儀をはずむというのは儀式として大事なことだ。
誰かにどこかを一部担ってもらうということも。
だから僕も来てくれる口実を見つけて作業を頼んだ、とも言える。
学生時代の終わりの頃、
お世話になっていた先生が引っ越しをするというので手伝いに行った。
夜勤のバイト明けで寝てなくて疲れていたけど、そのまま行くことにした。
朝は引っ越し元で、昼は引っ越し先へ。
今思うと何の役に立ったのかよくわからないが、
午後少ししてから労をねぎらって家で飲みましょうということになった。
他にも先生のお世話になっている学生たちが来ていた。
初対面の彼らと話し、楽しいひと時を過ごした。
彼らもまたさほど忙しくはなかった。
立ち会うために来たかのような。
夕方になり、じゃあ帰るかと先生に伝えて中座しようとしたら
先生は奥の方に呼んで、じゃあこれは今日のお礼の、と。
結構な額が入っていた。
家を出てから開けて、驚いて、その足で住んでた街の DiskUnion で CD を買った。
CDを買ったからというのは特に関係なく、嬉しく思った。
このお金の意味というものを時々考えた。
それをどう呼ぶということはできず、
とにかく僕にその時が来たら僕も若いのを呼ぼうと。
それがようやく叶った。
友だちは新居の壁を友人たち皆に塗ってもらっていたな。
僕も呼ばれて塗りに行った。
そういうのに、なんか近い。
うまくは言えないが、そういう家の方が家庭を築くのにいい。