成増という町

ここ数日取り組んでいた妻の課題がひと段落して、夕方、
おいしいものを食べに行きたいという。
野菜と魚のおいしい居酒屋でちょっとつまんで飲めたらいいなあと。
光が丘にそんな店はなく、バスで成増まで行った方がいいかと。
妻がさっそくよさげな店を見つけて予約した。


バス停に出ると若いカップルが2人浴衣で並んでいる。
そうか、そういえば今日は板橋区の花火大会だった。
荒川を挟んで戸田公園もだったか。
この一帯ではもしかして一番大きな花火大会だろうか。
バスに乗って10分もしないで到着する。
浴衣の若者がグッと増える。
商店街を歩いて東武東上線成増駅の前のロータリーに行くと
浴衣の行列がずらーっと。
西高島平に行ってそこから歩くのだろうか。


成増の商店街を歩く。
なんかどこか昭和の風情。
おばさん向けの洋品店がなぜか多い。
今はもう売るものがなくなって、というか買ってくれる人が少なくなって、
店の中がスカスカ。
だけど寂しい感じはなく、スッカラカンだけど生きていく、そんな強さを感じた。
駅前も古き良き喫茶店や立ち食いそば、中華料理が並んでいる。
成増面白いなあ。


入った店もいい感じで。
メニューから適当にあれとこれとそれと頼んだら
野菜のバーニャカウダ、夏野菜の天ぷらと
何も言わなくても野菜 → 魚 → 肉 と順番に出てきた。
こういう店は信頼できる。
野菜も魚もおいしかった。
成増、また来よう。


帰り道、遠くから花火が聞こえるが、見えることはなく。
来年は見に行こうかと妻に言う。