昨晩は武道館で再結成レベッカのツアーのファイナル。
18時半開演。少し早く会社を抜け出して妻と待ち合わせ、
飯田橋から早稲田通りを武道館までまっすぐ歩いて行った。
やはり年齢層が高い。僕らはまだ下の方ではないだろうか。
40代後半から50代ぐらいがメイン?
10代、20代の姿はほとんどなかったように思う。
グッズは定番のTシャツやタオル、スマホケースに珍しいところでは煎餅。
パンフを買いたかったけど、売り切れ。
アリーナ席が取れて、おお、人生初の武道館アリーナだと喜んで
席に行ってみたら最後列。ギリギリだったんだな。
ほぼ時間ぴったりに始まる。
メンバーの4人と、ギターの是永さん、パーカッションとキーボード。
先日の「情熱大陸」を見てベースの高橋さん(社長と呼ばれていた)が
人生の紆余曲折を経て今は運送会社で働いていると知った。
立って演奏している姿を見るだけで感無量。
4曲目か5曲目が終わった時点で MC だったんだけど、こんなことを言っていた。
「1975年に初めて武道館に Queen を見に来た、15歳だった、
その一か月後にまた武道館で Grand Funk を見てここで演奏したいと思った。
その願いは叶えられて、28年後またこのステージに立つことができて嬉しいです」
セットリストを書き出してみると、
一部
Motor Drice
76th Star
Lonely Butterfly
London Boy
Cotton Time
Cheap Hippies
MOON
フレンズ
Maybe Tomorrow
二部
光と陰の誘惑
恋に堕ちたら
Monotone Boy
真夏の雨
OLIVE
Private Heroine
Love Is Cash
アンコール
Hot spice
Virginity
Raspberry Dream
個人的には「Nervous But Glarmorous」「One More Kiss」もやってほしかったけど
見事なまでにベスト盤な選曲。大半が『Rebecca IV』と『Poison』から。
メンバーの好きな地味な曲を1・2曲織り交ぜるなんてことはしない。
大人のサービス精神というよりも
30年近く経過して、ファンの好きな曲、歓声の大きな曲を演奏するのが楽しい、
ということなのかもしれない。
1曲1曲ごとのステージを取り囲む観客席の盛り上がり方がすごいんですよね。
年相応のものではあったけど…
新曲「恋に堕ちたら 」は、正直今一つ。
かつてのレベッカをなぞっているような。「レベッカらしい曲」にとどまっている。
再現そのものを目的とすると、そこまで行きつかないものですよね。
最後のアルバム『Blond Saurus』やその頃のシングルの
「Super Gir」や「Little Rock」もそうだった。
だからなのか今回のツアーでもこのアルバムからは1曲も演奏されなかった。
思いっきりレベッカらしくない曲をやってこそ、レベッカになるのだと思う。
「Monotone Boy」も「Nervous But Glarmorous」も最初はナニコレ? だった。
しかしそういった曲がレベッカのイメージをアップデートして、より大きな存在に導いていったのだ。
演奏について言えば、やっぱ根っこにあるのはハードロックなんだなと。
ドラムも直接はそういうビートは叩かないものの、 ギターは明らかにそうですね。
Queen とか Led Zeppelin とか、70年代のハードロック。
しかしその奥にあるブルースには触れずにカットする。
ファンクやヒップホップは味付け程度に少し。パンクは相手にしない。
けっこうタイトでハードな演奏なのにポップに染まるのは土橋さんのキーボードに寄るものか。
でも古臭くはなかったですね。懐メロにならない。
「Hot Spice」なんてかなりファンキーに盛り上がるようになっていた。
これでまたしばらくレベッカは封印されるのだろうか。
またいつかツアーをやるのかな。
「It's Just a Smile」や「White Sunday」といった裏名曲を集めたライヴを見てみたいものだけど。