48歳のフラワーカンパニーズ

台風が近づいていることもあって昨日から雨。
予定もなく、終日家で過ごす。
昼からいつものように InterFM『Lazy Sunday』を聴く。
アメリカ一人旅に出かけた名物 DJ ジョージ・カックルはちゃんと日本に帰ってきたようだ。
(そもそもずっと日本にいるんじゃないかという疑惑もあったが)


3週前から連続でゲストにフラワーカンパニーズの鈴木圭介とグレート前川。
最新作『Roll On 48』から「ハイエース」がかかった。
48歳年になってもハイエースに乗って全国をツアーして回ってる自分たちのことを歌っている。
それがなかなか風通しよかった。
聞いてた僕も明日から仕事がんばってみるか、と思うような。


みっともないさえない日常をいじけながら、あるいは逆切れ寸前で肯定。
20年近く前、「恋をしましょう」で彼らに出会った時にはそんな曲ばかりでとても好きだった。
彼らも48歳。年相応の曲を歌うようになった。
さえないオッサンにはなったけど、僕らの背中の押し方がかなり優しいものになった。
彼ら自身の背中が広くなった。前は決して背中を見せなかった。


今日のインタビューで
少年の歌をずっと歌うのはかっこいいし憧れるけど、自分たちにはできないと。
自分たちの曲は時間の経過をテーマにしている。
恋愛の歌だって突き詰めるとそこで流れている時間について歌っている。
だから自分たちがどんなふうに年をとってどんな風に生きているのかを歌いたいのだと。
だいたいそんなようなことを言っていた。
かっこいい。彼らも30年近く活動してきて、彼らなりの市井の、等身大の哲学を持つようになった。
それをロックンロールに合わせて歌う。
フラカン、今が何回目かの黄金時代を迎えているな。
「深夜高速」もよかったが、それだけじゃない。


武道館のコンサート行けなかったのが残念だ。
あんなに好きだったのに。
まさか武道館をやるとは、とノーケアで見逃した。
(だから今年の The ピーズは何があっても見たかった)


フラカンにはずっとこのまま続けて欲しい。
髪が抜けても歯がなくなっても、腰が曲がっても。
メジャーレーベルからデビューもしたし、首も切られてインディーズに戻った。
それでも結成以来の不動の4人で今も活動している。
ハイエースで全国を回ってる。
こんなかっこいいバンド、なかなかない。