先週買ったCD #214:2024/12/09-2024/12/15

2024/12/09: ヤフオク
[輸入中古] Rapeman 「Two Nuns And A Pack Mule」 \2230
 
2024/12/10: DiskUnion 新宿中古センター
[輸入中古] Hefner 「The Best Of Hefner」 \480
[輸入中古] Green On Red 「BBC Sessions」 \680
[国内中古] Signals 「Naked Fool」 \1100
[国内中古] Shakatak 「Live!」 \2450
[国内中古] (V.A.) 「Cherry Red for Cafe Apres-midi」 \1300
 
2024/12/11: DiskUnion 新宿プログレッシヴロック館
[国内中古] Foreigner 「4」 \2150
 
2024/12/11: DiskUnion 新宿ラテン・ブラジル館
[国内中古] Jackie Mittoo 「CHampion in the Arena 1976-1977」 \1100
 
2024/12/11: DiskUnion 新宿中古センター
[輸入中古] Ned Doheny 「Separate Oceans」 \2151
 
2024/12/11: DiskUnion 中野店
[国内中古] Ben Sidran 「Don't Let Go」 \680
[国内中古] Ben Sidran 「The Cat And The Hat」 \2250
[国内中古] Blue Mitchell 「The Last Tango=Blues」 \1500
[国内中古] Marshall McLuhan feat. John Simon 「The Medium Is The Massage」 \646
 
2024/12/13: www.amazon.co.jp
[国内新品] Duran DuranRio Deluxe Edition」 \2113
[輸入新品] Mel Banana 「Return of 13 Hedgehogs」 \2284
 
2024/12/14: DiskUnion 新宿中古センター
[国内中古] Mute Beat 「The Best Of Mute Beat」 \1300
[国内中古] Bonzo Dog Doo Dah Band 「BBC Sessions」 \880
[国内中古] Stevie Ray Vaughan & Double Trouble 「Soul To Soul」 \880
[国内中古] Ben Sidran 「Live At Montreux」 \880
[国内中古] Missy Elliott 「Supa Dupa Fly」 \501
[輸入新品] S.Y.P.H. 「Pure Freude Singles 1979+1981」 \2860
 
2024/12/14: www.amazon.co.jp
[輸入中古] Aggrovators 「Aggrovators @King Tubby's Studio」 \1633
 
2024/12/15: diskunion.net
[輸入中古] Ministry 「Trax! Box」 \8850
 
--- Duran DuranRio Deluxe Edition」
 
若い頃は頑なにパスしていた音楽が、
30代を過ぎると意味のないこだわりがほどけて少しずつ受け入れられるようになる。
40代になって好きになる。
そういうことが多い。
例えば、この Duran Duran
美形だ、アイドルだ、女子に人気だ、というだけで聞くに値しない、と
10代・20代の頃は切り捨てていた。
 
でも、いい曲を書く人たち、というイメージはどこかにあって。
007 シリーズ『美しき獲物たち』の主題歌となった”A View to a Kill” (1985)であるとか、
それより前の ”Save A Prayer”(1982)であるとか。
007シリーズの主題歌は決して人気だけでは選ばれず、実力も問われる。
お墨付きがあったんですよね。
でも、他の代表曲”The Reflex”(1984)を聞くと、なんだかチャラチャラしてるなと。
どう捉えていいかわからないところがあった。
 
あれはいつだったか。
どこかで聞いた”Ordinary World”(1993)がなんて美しい曲なんだろうと。
Wikipediaを参照するとソニートヨタのCMで使われていたようなんだけど、思い出せず)
それでもすぐには買わず、”The Ordinary World”の入った「Wedding Album」(1993)を
中古で投げ売りされているのを買ったのは40代に入るか入らないかの頃だった。
続けて、カヴァーアルバムの「Thank You」(1995)を。
表題曲は Led Zeppelin で、他にイギー・ポップルー・リードThe Doors なんかを。
意外とまっとうな選曲で、彼らはもはやアイドルじゃなくなってたんだなと。
 
この2枚でしばらく止まって、80年代の代表作
Rio」(1982)と「Seven and the Ragged Tiger」(1983)はこれまで聞いたことがなかった。
ベストアルバムも買おう買おうと思いながら、いつでも買えると20年そのまま。
いまだに持っていない。
 
ある日ふと、Duran Duran のことを思い出す。
こういったアイドルバンドの実力って実際どうなんだろう?
そう思ってライヴアルバムを探す。
やっぱ ”Ordinary World” 以後がいいなあと思っていたら 「Thanksgiving Live - The Ultra Chrome, Latex & Steel Tour」というのが1年越しで見つかる。
どうなんだろ、海賊盤なんだろうか?
でも、Discogs でカタログに入っているから、一応正規盤扱いなのか。
 
聞いてみてびっくり。
ヴォーカルのサイモン・ル・ボンが……
こんな下手だったのか。
New Order のバーナード・サムナー並み。
バックの演奏はしっかりしているので、カラオケ屋でウダウダ歌っているようにしか聞こえない。
すげえな。こうだったんだ。というか、録り直さないんだ。潔いな。
逆に、もっと聞いてみたくなった。
 
Rio」のデラックス・エディション2枚組がまだ入手可能と知って取り寄せた。
iPhone に入れて、早速聞く。
うーむ。Duran Duran といえばこの「Rio」か
次の3作目、「Seven and the Ragged Tiger」とされる。
後者は聞いていないが、とりあえず、いい! 「Rio」は。
なんだろこの、若々しい充実感。勢いがあっていいな。
 
聞いてみると、サイモン・ル・ボンの声もあってポップに聞こえるんだけど、
ニック・ローズのキーボードもアンディ・テイラーのギターもやりたい放題。
ベースもドラムもバラバラ、
それぞれ好きに音を出していてギリギリでアンサンブルが成り立っている。
尖ってるなあ。
これでなぜ空中分解しないのか不思議。
バンドの阿吽の呼吸なのか、プロデューサーががんばったのか。
 
このデラックス・エディションの1枚目のボーナストラックには
Rio” や ”Hungry Like The Wolf” などの『US Album Remix』も収録されている。
こちらの方はニック・ローズのキーボードもアンディ・テイラーのギターも脇に退いて
タイトな音になっていた。
2枚目は別バージョンやシングルのB面やデモなど。
こちらは熱心なファン向けか。
 
いいアルバムだと思う。
でもこれ、確かに10代・20代に聞いても素通りしてただろうな。
若さを美しく思うなんて、おっさんになってから。