西麻布「五行」

昨日の夜、奄美島唄を聞いた後で後輩たちとその友人たちと連れ立って
西麻布のラーメン屋へと向かった。
後輩たちの中では最も食にこだわりを持つ男アベが
仙台から上京してくるにあたってわざわざ選んできたというこだわりの店。
六本木のイベントスペースを出て西麻布界隈を歩きながら期待は膨らむ一方。
これはすごいに違いない。


・・・確かにすごかった。
ラーメン屋と言えばラーメン屋なのであるがラーメン屋にはあらず。
どう語っていいか、どういう視点から語れば正しく伝わるかわからない。


「西麻布」という土地柄そのものの外見と内装。
すぐ近くに駅がなく分かりにくい場所にあるため、隠れ家的雰囲気あり。
中華麺主家と看板にある。
サイドメニューが充実。運ばれたきたばかりの「菜の花チャンプルー」が一瞬で無くなった。
普通に餃子もあり。スパイスの効いたわさびをつけて食べる。
ドリンクも充実。こういう店ではもう当たり前であるが、他では置いてないような焼酎がひょっこり飾られている。
ビールはクラシックラガーの小瓶。
一番よく出ていると店員が言う「焦がし味噌」を食べてみる。
スープが真っ黒。なのにあっさりしている。
焦げているというのは味噌のことなのか?もしかしたらもっと別な何かなのか?
「常識を打ち破る」というフレーズを思い出す。
刻んだタマネギが入っていることがかろうじて分かる。
デザートに抹茶アイスを食べる。
「大福なんて甘ったるくて人の食い物なんかじゃねーよ」と常日頃口にしてはばからないこの僕が
脇にちょこんと添えられた餡子まで賞味する。
夜の11時を過ぎているというのに外ではまだちらほらとコートやダウンを着た人たちが並んでいる。
彼らの前にはストーブとベンチ、給水機が置かれている。
ストーブは昔懐かしい、キャンプ場に置かれているような白い円筒型のもので、
それがなんだか暖かい感じにさせる。


博多を本拠地とし、吉祥寺にも店を出している「一風堂
その「一風堂」が満を持して出店したものと思われる。


いやーもうこれはやられましたよ。
日本テレビで年末にあなたのお薦めのラーメン屋は?という投票の番組を毎年やっているが
僕ならここに投票する。


六本木や西麻布に何の用が無くても、またいつかここに食べに来たいものだ。
ここで食べるためだけに麻布まで来る。


http://chikaranomoto.com/gogyo/ng.html