先週買ったCD #182:2024/04/15-2024/04/21

2024/04/15: tower.jp
Hanoi Rocks 「Oriental Beat」 \1430
The dB's 「I Thought You Wanted To Know」 \2890
 
2024/04/15: メルカリ
 
2024/04/17: ヤフオク
Throwing Muses 「House Tornade / The Fat Skier」 \1300
 
2024/04/17: www.amazon.co.jp
(V.A.) 「Music Is You: a Tribute to John Denver」 \2158
 
2024/04/18: diskunion.net
梅林茂 「Music For Films & Others」 \4950
忌野清志郎 「夏の十字架」 \680
Kenny Rankin 「Silver Morning」 \2650
The Brief Encounter 「The Brief Encounter」 \1900
Great White 「Great Zeppelin - Tribute To Led Zeppelin」 \980
 
2024/04/19: www.amazon.co.jp
Kenny Rankin 「The Bottom Line Encore Collection」 \980
 
2024/04/19: DiskUnion 吉祥寺店
Charles MIngus 「The Clown」 \780
Kashmere Stage Band 「Our Thing」 \1200
Kashmere Stage Band 「Out Of Gas But Still Burning」 \1400
Roman Andren 「Juanita」 \580
Jackie And Roy 「Jackie And Roy」 \1300
Flying Rhythms 「Rhythm Connection」 \380
Flying Rhythms 「N'Danka N'Danka」 \380
Black Uhuru 「The Positive Dub」 \280
 
2024/04/19: DiskUnion 吉祥寺ジャズ館
Charles Mingus 「Presents Charles Mingus To Pre Bird Revisited」 \2640
Thelonious Monk 「Monk Alone Complete Solo Recordings」 \990
Thelonious Monk 「Palo Alto」 \1260
Sestetto Basso Valdambrini 「Sestetto Basso Valdambrini」 \624
 
2024/04/19: BOOKOFF 吉祥寺駅北口店
Joss Stone 「Colour Me Free!」 \550
Hocus Pocus 「Place 54」 \550
Kasabian 「West Ryder Pauper Lunatic Asylum」 \330
Sting 「At The Movies」 \330
 
2024/04/20: www.amazon.co.jp
(V.A.) 「ATOM KIDS Tribute to the king "O.T."」 \1480
 
2024/04/20: メルカリ
Sophie Ellis Bextor 「Read My Lips」 \780
 
2024/04/21: diskunion.net
Charles Mingus 「At Antibes 1960 Revisited」 \1848
高田みどり 「鏡の向こう側」 \2250
Peter, Paul & Mary 「In Concert」 \3050
 
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Great White 「Great Zeppelin - Tribute To Led Zeppelin
 
妻に合わせて平日に休みを取った。
昼、バスに乗って少し離れた町に行って町中華に入る。
生ビールを飲んで、餃子を食べて、チャーハン。
その駅にはブックオフがあることは前から知っていて、帰りに寄る。
以前一度入ったことがある。
小さな店で、余り期待していない。
 
その店で目に留まって買ったのが Lez Zeppelin の1作目。
rockin'on のディスクレビューで見た覚えがある。
名前から察しが付く通り、女性4人による Led Zeppelin のトリビュートバンド。
(カバーバンドではなく、Led Zeppelin 専門なのでトリビュートバンド)
 
家に帰って、iPhone に取り込んで聞いてみて、まあこんなものかなーと。
個々の楽曲はどんなに頑張っても本家には敵わない。
もちろん、女性だからどうこう、ではない。
 
amazon でこの作品についてレビューを見ていたら
この分野では Great White のトリビュート・ライヴのアルバムがいいらしいと知る。
さっそく、DiskUnion から取り寄せてみる。
ハードロックのバンド。
高校時代、周りが WhitesnakeMr.Big を聞いている時、
僕もそういうの聞かなきゃと思ってレンタルCDで見かけた
アルバム「Hooked」(1991)を借りるもそのよさが全く分からず。
実に30年以上を経ての再会。少しびっくり。
 
いきなり ”In The Light” から始まる。
続くは ”Living Loving Maid” ですかさず ”Rumble On”
他、”Tangerine” とか、”Going To California” とか、”D'yer Mak’er”とか。
わかってるなあ! この選曲。
 
でもこれが面白いかと言うとそうでもない。
amazon のレビューで何人か書いていたようにドラムが弱い。
僕はそれ以上にベースが弱いと思った。
ジョン・ポール・ジョーンズの重たくてファンキーなベースに全然届かない。
ジョン・ボーナムの暴れ太鼓にも百万光年遠い。
それは、”D'yer Mak’er” といったファンキーな曲に如実に現れる。
ヴォーカルはだいぶロバート・プラントに近くて、ギターも頑張ってるけれども。
ギタリストがジミー・ペイジに憧れて Led Zeppelin のスコアを買って練習するというのはよくあると思うが、
ベーシストがベースを極めようとしてジョン・ポール・ジョーンズに学ぶ、ということはあるのだろうか。
 
トリビュート・アルバムで言うと、レゲエ界のベースとドラムのレジェンド、
スライ&ロビーが作ったアルバムもあったが、あれも今一つだったな。
これまでのところ、The Black Crowesジミー・ペイジと共演した時のライヴ・アルバムが
一番聞きごたえあるか。
 
カバー・アルバム、トリビュート・アルバムで言うと名作はいくらでもあると思う。
特に、ビートルズ
The Smithereens カバーした「Meet The Smithereens!」(2007)や
Laibach による「Let It Be」(1988)など。
後者は前にも書いたが、トラディショナルの”Maggie Mae”を出身地スロヴェニアの民謡に置き換え、
表題曲”Let It Be”をカバーしないという自由奔放なもの。
後のユーゴスラヴィアの内戦を思えば『なすがまま』でいいわけがなく、
主張が一本筋が通っていた。
これぐらい解釈しないと、いいものは生まれない。
一方、前者は好きで好きでたまらない、だからやっちゃいます! という清々しさがいい。
一気に駆け抜けてしまう。
 
ひとつの文化的な事象にまで到達したビートルズになると好きを越えてさらに突き抜けることができて、
Led Zeppelin だと『好きの壁』を越えられないままに終わるのか。
Led Zeppelin は あくまで研究の対象になってしまうのだろう。
Red Hot Chili Peppers の「Funky Monks」という DVD で、
 それは「Blood Sugar Sex Magik」(1990)のレコーディング風景を撮ったドキュメンタリーなんだけど、
 メンバーたちが大きなスピーカーの前で腕組みをしながら Led Zeppelin を聞いていたのを思い出す)
 
Great White を聞き直す。
うーん、やっぱり物足りない。
僕が Led Zeppelin の中で最も好きな曲 ”When The Levee Breaks” を聞くと
ベースとドラムのしょぼさが際立つ。
最終曲”Stairway To Heaven ”は冒頭、ヴォーカルとギターだけなので全然気にならなかったが。
 
しかし、ほんとなんでやるんだろう。商品化するんだろう。
Led Zeppelin にはどうあがいても追い付けないというのはやってる当の本人には分かってるはずなのに。
 
ちなみに、カバー・バンド、トリビュート・バンドでないけど、
Greta Van Freed が登場した時、この若さにして Led Zeppelin の再来といった扱われ方だった。
それも全然ピンとこなかったなー。
なまじ Led Zeppelin と言われてしまったがゆえに、がっかり。
オールドスクールなハードロック、ぐらいにとどめておけばよかったのに。
彼らはその後どうしたのだろう。