フェリー乗り場には猿島ビールってのが売られていて、乗り込む前に買う。480円。
無人島とされる猿島に醸造所があるわけではなく、岐阜県で製造されていた。でもまあよし。
船が港を出て、ビールを飲む。うまいねえ。
これから島へ向かうとなるとなおさらうまい。
猿島は港からすぐ近く、10分ほどで到着。
写真を撮り合ったり、はしゃいでいるうちにあっさり到着。島に渡る。
切り立った崖は木々で覆われているのが見える。それと砂浜。
カラフルなビーチパラソルがチラホラと。
大きなロッジのような、小ぎれいな造りの島の売店。
猿島については、以下のホームページを参照。
http://www.sarusima.com/
食材を置かしてもらうと、島の探検に出発。
猿島は明治初期に要塞として利用されていて、そのときの施設がそのまま残っている。
レンガ造りの道を歩いていく。壁にところどころ穴が開いていて、部屋のようになっている。
当時は弾薬庫として利用されていた。もちろん今は金網が掛けられていて中に入れない。
トンネルがいくつかあって、その中の1つ、最大の長さを持つものは通称「愛のトンネル」
暗闇の中を歩くとき、自然とカップルは手を握るようになるから。
中を歩くとひんやりとしていて、気持ちよかった。
そう言えば島にカップルで来てる若者の姿をよく見かけたなあ。
都心から電車で来ることのできる島ってことで隠れたデートの穴場なのかもね。
トンネルを潜り抜けて、展望台へ。
ホームページを見ると仮面ライダーの、初代ショッカーの秘密基地として撮影に利用されたとある。
展望台と言ってもものすごく小さくて、仮面ライダーで見た時ってこんなだったっけ？と思う。
（もちろん僕はリアルタイムではなくて、再放送ですよ）
島の西側にさらに進んで行って、砲座の跡、
そして切り立った崖の急な階段を下って行って、「日蓮洞窟」磯辺の洞穴ですね。
この辺りは釣りスポットらしくて、周りを見ると釣竿を握っている人があちこちにいた。
アイナメやカサゴが釣れるらしい。
砂浜に戻る。
バーベキュー用品は全て島でレンタル。楽でいい。
島のＴシャツを着た若者たちが店員として働いている。
大学が夏休みの間、ずっとバイトしているのだろう。
そしてここで出会った男女のバイト同士がくっついたりするのだろう。
一夏の思い出。若いっていいなあ。
彼らバイト君たちの趣味なんだろうけど、
ラップ・ヒップホップ系の音楽がずっと流れていた。ファーギーとかね。
後はひたすら焼いては食って焼いては食っての繰り返し。
最初は金網で、棒差しフランクフルトや手羽先、
先輩が前の晩用意して持ってきたタンドリーチキンを焼く。
トウモロコシにカボチャ。アスパラベーコン。
メインは殻つきホタテ。結局最初から最後までバーベキューセットに張り付いていた僕が
「これはひっくり返してもいい」と指示したり、醤油をたらしたり。
その他の食材も塩コショウを振ったり、レモンをかけたり。食い意地が貼ってたなあ。
途中から鉄板へ。里芋を焼いたり、エリンギやニンニク、タマネギのホイル焼き。
そして肉の数々。西友の精肉コーナーで目につくなり手当たり次第にショッピングカートに放り込んだ
ササミにモツになんだったか忘れたけど、今から食べるからいいやと半額になった肉。
合間合間にひたすらビール飲んで。炭を足して。うちわで扇いで火をたきつけて。
先輩はスモークチーズとカマボコの燻製を作る。これもまたうまかった。
最後は余った食材全部ぶちまけて焼きソバ。余ったビールも惜しげなく注ぐ。
そんなこんなで気がついたら最終便の出る17時近く。
慌てて片付けて、人によっては慌てて海の中に飛び込んで、思い思いの時間を過ごす。
僕も一応海水パンツに着替えにバスタオルと一通り用意してたんだけど、
海の家が8月末で閉店したばかり、シャワーも使えないってことで入らずじまい。
ずーっと焼いてばかりいて最後は余った焼きそばを無理矢理食べてて。
最後の便に乗って島を出る。このとき、島のバイトの子たちも皆、一緒に船に乗り込む。
無人島ってことになっているから、島の施設で働いている人たちも住み込みとはならないんですね。
9月の初めとはいえ、平日だったから利用者は少なく、釣り人とカップルを除けば
砂浜でバーベキューをしてるのって他に2組か3組、貸切に近かった。
9月のこの時期の平日はほんと狙い目だと思う。
客が少ないからなんでも借りたいものがその場でオーダーできるし。
帰りの電車は疲れきって、全員爆睡。
家帰ってすぐ寝た。
日焼け止めを全身塗ったはずなのに、腕は真っ赤になっていて、
ふくらはぎから踵にかけてもヒリヒリと痛くてたまらない。
でも火傷にはならなくて済みそうだ。
次の日の朝起きたら、なんともなかった。
「夏を取り戻す」のメインイベントがつつがなく終了。
都心から電車で行けるバーベキューとなったら、猿島はかなりお薦め。
また来年にでも行きたいね。
